「これだけ?もうちょっとないの?」月の3分の2以上も私の部屋に泊まる彼。食費が倍になっても払う気のない彼に、私が突きつけた条件
倍になった食費のわけ
社会に出て間もないころ、私は同じ会社の同期と付き合っていました。
私のひとり暮らしの部屋は会社から近く、彼は仕事帰りによく泊まりに来るようになりました。最初は週に何度かだったのですが、いつの間にか月の3分の2以上をうちで過ごすようになっていました。
私は毎晩、買い物のレシートを家計簿に書き写すのが習慣でした。
ある月の終わり、いつものように食費を合計して驚きました。付き合う前と比べて、食費が倍くらいの月5万円ほどになっていたのです。
彼はよく食べる人でした。うちで夕食を食べることも多く、その分、買う食材の量も増えていました。
ところが、彼は食費も光熱費も一度も出したことがありません。
ある夜、私が夕食に炒め物を作っていると、彼はソファでくつろぎながら待っていました。
料理を出すと、彼はひと口食べて言いました。
「これだけ?もうちょっとないの?」
「ごめん、今日はこれで全部なんだ」
「そっか。じゃあ、冷凍庫にあったアイス食べていい?」
それは私が自分用に買っておいたアイスでした。
食費のことが気になっていた私は、この機会に少し話してみることにしました。
「ねえ、最近ちょっと食費が増えててさ。前の倍くらいになってるんだよね」
「え、そうなの?」
「うん。二人分のご飯を作ることも多いから、買い物の量も増えてるし…」
すると彼は、少し面倒くさそうに答えました。
「でもさ、付き合ってるんだし、そこまで気にする?そういうの言われると、なんか冷めるわ」
私はそれ以上、何も言えませんでした。
彼が泊まりに来ること自体は嫌ではありませんでした。でも、食事の準備もお金の負担も私ばかりという状況には、納得できなくなっていました。
それからも彼が泊まりに来る生活は変わらず、食費の負担は増えたままでした。
家計簿のページを見せた夜
ある夜、私は思い切って家計簿を持ち出し、ソファに座っている彼の前で開きました。
「ちょっとこれ、見てほしいんだけど」
「何、急に。説教?」
彼は冗談っぽく笑いましたが、私はそのまま付き合う前の月のページを見せました。
「これが付き合う前の食費ね」
続いて、今月のページを開きました。
「で、こっちが今月。ほら、倍くらいになってるでしょ」
「まあ、そうだけど。たまたまじゃないの?」
「ううん。ほかの月もずっと同じくらいなの」
私は前の月のページも開いて見せました。
彼は家計簿に目を落としたまま、しばらく何も言いませんでした。
「私も一緒に食べる分はもちろん払うよ。でも、あなたの分まで全部負担するのは、正直きついんだ」
「……だから、どうしてほしいの?」
私は少し間を置いてから、はっきりと答えました。
「少しお金払ってくれるか、それか、もう来ないで」
彼は顔を上げましたが、何も言い返しませんでした。
そのまましばらく黙っていたかと思うと、立ち上がって着替えや充電器をかばんに詰め始めました。
私も引き止めず、彼はその夜のうちに帰っていきました。
それきり彼がうちに来ることはなく、間もなく私たちは別れました。
翌月、食費を計算すると、付き合う前と同じくらいの金額に戻っていました。
私は浮いたお金で、ずっと欲しかった鍋を買いました。
その鍋で最初に作ったのは、自分の好きな具だけを入れたスープです。
誰かの食べる量や好みを気にせず、自分のために料理を作る時間が、今はとても気楽です。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














