「単身赴任じゃなくて、出張が多いだけだよ」私の家の話を広めたママ友。だが、直接指摘した結果
何でも知りたがるママ友
子どもが幼稚園に入園して間もないころ、私は同じ園のママ友と親しくなりました。明るくて話しやすい人で、最初は気の合う相手だと思っていました。
ところが、付き合いが深くなるにつれて、少し気になることが出てきました。
そのママ友は、ほかの家庭の事情をやたらと知りたがるのです。誰の夫がどんな仕事をしているのか、どこの子がよくできるのか。そんな話題がしょっちゅう出てきました。
「ねえ、あの子のおうちって、どんな感じか知ってる?」
「うーん、あまりよく知らないかな」
私はいつも、当たり障りのない返事をしていました。
ある日の昼、幼稚園の門の前で話していると、今度は私の家庭について質問されました。
「そういえば、ご主人って何のお仕事?お給料はいいほう?」
「お給料のことはちょっと……。出張が多い仕事だよ」
「へえ、出張が多いんだ。じゃあ、家にあんまりいないんだね」
「まあ、そういうときもあるかな」
あまり詳しく話したくなかったので、私はそこで話を切り上げました。
知らないうちに広まっていた夫の話
それからしばらくして、あまり話したことのないママから声をかけられました。
「旦那さん、単身赴任なんでしょう?大変だね」
「えっ?単身赴任じゃないよ。出張が多いだけだけど……」
「あれ、そうなの?そう聞いたんだけど」
「誰から聞いたの?」
「誰だったかな。ほかの人も言ってたよ」
私は驚きました。出張が多いとは話しましたが、単身赴任だなんて一度も言っていません。
どこで話が変わってしまったのでしょうか。以前、夫の仕事についてあれこれ質問してきたママ友の顔が浮かびましたが、確かなことは分かりませんでした。
それから何日かした昼のことです。
お迎えで幼稚園の門に近づくと、例のママ友がほかのママたちと話していました。
そのそばを通りかかったとき、聞き覚えのある話が耳に入ってきたのです。
「あそこの旦那さん、単身赴任なんだって。奥さんも大変みたいよ」
私が聞かされたうわさと同じ内容でした。しかも、私が大変な思いをしているという話まで加わっています。
これ以上、間違った話が広まるのは困ります。私はママ友たちのそばに行き、声をかけました。
「それ、うちの話だよね?単身赴任じゃなくて、出張が多いだけだよ」
ママ友は驚いた顔をしました。
「えっ、そうなの?私も人から聞いただけだから……」
「でも、私が話したのは出張が多いってことだけだよ。大変だなんて話もしてないし」
すると、そばにいたママのひとりが口を開きました。
「あれ?私、その話はあなたから聞いたよ」
「うん、だから私も聞いた話で……」
ママ友はそう答えましたが、それ以上は言葉が続きませんでした。
「誰から聞いた話でも、違うことが広まると困るから。そこはちゃんと伝えてほしいな」
私がそう言うと、ママ友は小さくうなずきました。周りのママたちも、それ以上その話を続けることはありませんでした。
それ以来、私はそのママ友に家のことを詳しく話すのをやめ、あいさつ程度の付き合いにしました。
ほかのママたちも、以前ほどそのママ友の前で家庭の話をしなくなったように感じます。
今では、お迎えの時間に余計なうわさ話を聞くことも減りました。子どものことなど、気軽な話題で笑い合える時間がいちばんだと感じています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














