「お嫁さんの実家に、負けないくらいね」結婚資金20万円を自慢する義母。だが、親戚の前で夫が口を開いた結果
母の250万円と、義実家からの20万円
8年前、私たちが結婚するときのことです。
私の母は「新しい暮らしの足しにしてね」と言って、結婚資金として250万円を用意してくれました。
金額を聞いた夫はとても驚き、すぐに自分の両親にも知らせました。
その晩には義父から母へお礼の電話があり、母もうれしそうに話してくれました。
それから数日後の昼、新居の居間で、夫が義両親から預かっていたのし袋を開けました。
中に入っていたのは20万円でした。
「ごめん。うちの親からは、これだけだった」
「なんで謝るの?ありがたいじゃない」
そう答えると、夫は「そうなんだけどさ…」と肩を落としました。
家庭によって事情は違いますし、20万円も決して小さな金額ではありません。
ただ、義両親も母が250万円を用意してくれたことを知っています。正直、少しだけ複雑な気持ちになりました。
それでも、いただいたことには感謝していましたし、この話を蒸し返すことはありませんでした。
親戚の前で始まった義母の自慢話
それから何年もたった、お正月の昼のことです。
義実家の座敷には親戚が集まり、私も夫の隣でおせちを取り分けていました。
若い親戚の結婚が話題になると、義母がこんなことを言い始めました。
「今どきの親は、ちっとも援助しないんですってね」
「うちは息子が結婚するとき、ちゃんと援助したのよ」
親戚が「そうなの。偉いわねえ」と返すと、義母は私のほうをちらりと見ました。
「お嫁さんの実家に、負けないくらいね」
その言葉を聞いて、私は思わず義母の顔を見ました。
援助していただいたのは確かです。でも、250万円と20万円では、金額が大きく違います。
親戚から「よかったわね」と声をかけられても、どう返したらいいのか分からず、曖昧に笑うしかありませんでした。
すると、隣にいた夫が口を開きました。
「うちの親からは、20万円だったよね」
「え?」
義母が夫のほうを向きました。
「いや、援助してもらったのはありがたいけどさ。妻のお母さんは250万円出してくれたんだよ」
夫は少し間を置いて、続けました。
「父さんもお礼の電話したでしょ。負けないくらいっていうのは、違うと思うよ」
義母は一瞬、言葉に詰まったようでした。
親戚たちも驚いた様子で義母を見ています。義父は気まずそうに目をそらし、黙って湯のみを置きました。
義母は何か言いかけましたが、結局そのまま黙ってしまいました。
それまでにぎやかだった座敷が、少し気まずい空気に包まれました。
帰りの車の中で、夫がぽつりと言いました。
「あそこで金額まで言って、悪かったかな」
「ううん。私は言えなかったから、助かったよ」
「あれは、ちょっと違うと思ったんだよね」
夫の言葉を聞いて、私もようやく気持ちが落ち着きました。
20万円が少ないと責めたかったわけではありません。ただ、母がしてくれたことまでなかったかのように話されるのは、悲しかったのです。
それ以来、私が同席した親戚の集まりで、義母が結婚資金を自慢することはなくなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














