「その上着、旦那の年収で買ったの?」と園庭で嫌味を言うママ友。静かな返事のあと、ママ友だけが孤立
お迎えの園庭で聞こえた嫌味
ママ友は園庭で、子どもの上着を見て嫌味を言いました
幼稚園のお迎えの時間、園庭には保護者が何人も集まっていました。その日、私の子どもは、少し上等に見える上着を着ていました。
そこへ歩いてきたのは、同じ園のママ友です。
人の持ち物や習い事をよく見ていて、あれこれ話題にする人でした。
深く関わると、わが家の暮らしまで比べられそうで、私はいつも軽く挨拶をするだけにしていました。
彼女は子どもの上着をじっと見ていました。その視線が気になりましたが、子どもは何も知らず、私の隣で砂場のほうを眺めていました。
「その上着、旦那の年収で買ったの?」
私は夫の収入を持ち出され、その場で何も返せずにいました
彼女は近くにいる人にも聞こえるほどの声で、続けました。
「うちは安いのしか着ないわ。」
「稼ぎのいい家は違うわね。」
自分の家は安いもので十分と言いながら、わが家の収入を持ち出す嫌な言い方でした。
近くにいたお母さんが、ちらりとこちらを見て、すぐ目をそらしました。
ここで言い合いになれば、子どもの前で嫌な空気を広げてしまいます。私は返す言葉をのみこみ、口を一文字に結んで、子どもの手を握っていました。
ママ友をまっすぐ見た私
私は穏やかに、上着は買った物ではないと告げました
それでも、黙ったままではいたくありませんでした。私は一度息を整え、穏やかに彼女の目を見ました。
「気軽に着られるのがいちばんですよね。」
同意するような返事が意外だったのか、彼女は拍子抜けしたような顔をしました。私は続けて伝えました。
「買ったんじゃなく、お下がりなんです。」
上着は、親戚の子が着ていたものを譲ってもらっただけでした。
ママ友はうつむいて黙り、その後は嫌味を言わなくなりました
彼女は何か言いかけたものの、言葉を発さずに視線を足元に落としました。
そのとき、近くにいたお母さんが、ふっと笑って声をかけてきました。
「うちもお下がりばかりですよ。」
張りつめていた空気がやわらぎ、話はそれぞれの家のお下がりの話に移りました。さっきまで大きな声で話していた彼女だけは、その会話に加わらず、少し離れた場所に立っていました。
私は何も付け足さず、子どもと一緒に園庭をあとにしました。言い返しすぎても、気持ちは晴れないと思ったからです。
その日から彼女は、わが家の稼ぎや持ち物について、何も尋ねてこなくなりました。顔を合わせても、目を合わせずに軽く頭を下げるだけです。私も無理に近づかず、ほどよい距離を保って過ごしています。あの日、黙りこまずに返せたことが、今も小さな自信になっています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














