「歩いて5分なのに、なんで遅れるの?」満員電車で通勤していたころは無遅刻だった僕。転職した途端、妻に笑われることになったワケ
長い通勤から解放された僕
前の会社に勤めていたころ、僕の朝はいつも慌ただしいものでした。
毎朝、満員電車に揺られて出勤。
ホームが混みすぎて、電車を一本見送ることもありました。
帰宅するころには、もうくたくたです。
それでも、遅刻だけは一度もしませんでした。
電車が遅れることも考えて、毎朝かなり早めに家を出ていたからです。
そんな生活に疲れ、僕は自宅近くの会社へ転職しました。
新しい職場は、家から歩いてわずか5分。
往復の通勤時間が、合わせて2時間も短くなったのです。
「いやあ、通勤が楽って最高だな」
「よかったね。前より元気そうだし」
妻の言うとおり、生活はずいぶん変わりました。
空いた時間で副業を始め、週末も疲れて寝ているだけではなくなりました。
何より、朝早く家を出なくていいのがうれしくて仕方ありません。
「多少寝坊しても、走れば間に合うしな」
「近いからって、油断しないでよ」
そんな妻の言葉にも、僕は「大丈夫だって」と笑っていました。
徒歩5分だからと油断した朝
ある朝、僕はいつものように朝食を食べていました。
トーストを食べ終え、コーヒーをもう一杯。以前ならとっくに家を出ている時間ですが、今は会社まで歩いて5分です。
急ぐ必要もないと思い、のんびりしていました。
すると、洗濯物をかかえた妻が時計を見て、声をかけてきました。
「ねえ、もう出なくていいの?」
「ん?まだ大丈夫だよ」
「本当に?時計見た?」
言われて時計を確認した瞬間、僕は固まりました。
「えっ、もうこんな時間!?」
始業まで、あと数分しかありません。
しかも、まだ着替えも終わっていないのです。
僕は慌ててシャツのボタンを留め、ネクタイを手に玄関へ向かいました。
「ほら、だから言ったじゃない」
追いかけてきた妻は、腕を組んであきれた顔をしています。
「前はあんなに早く出てたのにね」
「わかってるって!行ってきます!」
妻が開けてくれた玄関の扉から飛び出し、会社まで全力で走りました。
しかし、会社に着いたのは始業時間を少し過ぎてから。
あれだけ長い通勤をしていたころには一度も遅刻しなかったのに、徒歩5分の職場で、ついに遅刻してしまったのです。
妻に遅刻を報告すると…
その日の夜、僕は妻に朝のことを話しました。
「そういえば、今朝は間に合ったの?」
「いや……ちょっと遅刻した」
「えっ、歩いて5分なのに、なんで遅れるの?」
妻は驚いたあと、あきれた顔で僕を見ました。
「近いと思って、のんびりしすぎたんだよ」
「前の会社のときは、一度も遅刻しなかったのにね」
「……ほんと、それなんだよな」
自分でも不思議なくらいでした。
以前は電車が遅れることまで考えて行動していたのに、職場が近くなった途端、時間を気にしなくなっていたのです。
通勤時間が短くなって、余裕ができたはずなのに。その余裕に甘えて遅刻するとは、何とも情けない話です。
その夜、僕は寝る前に目覚まし時計を5分早く合わせ直しました。
それを見ていた妻が、くすっと笑いました。
「起きる時間だけじゃなくて、家を出る時間も気にしてね」
「……はい、気をつけます」
今度こそ、妻にあきれられないようにしようと思ったのでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














