「昔の嫁はもっと働いた」お盆の集まりで嫌味を言う義母。だが、夫の一言で状況が一変
親戚二十人の座敷で
お盆の夜、義実家の座敷には親戚が二十人ほど集まっていました。
ビールが回り、笑い声が広がる中で、私は空いた皿を下げに立ち続けていました。
朝からずっと台所です。四歳の娘を抱えながら、皿洗いもお茶出しも一人で回してきました。
夫や義兄はというと、リビングでテレビを見ているだけ。
座敷が一番盛り上がったころ、義母がふいに私を見て言いました。
「昔の嫁はもっと働いた」
笑い声が起きます。義母は満足そうに続けました。
「最近の子は気が利かなくてねえ」
夫が返した言葉
私は返す言葉もなく、膝の上で手を握りしめました。
ここで何か言えば「生意気な嫁」の烙印を押される。
ただ耐えるしかない、そう思っていました。
この家では、毎年これが当たり前でした。汗だくで台所を走り回る私に、誰も「ありがとう」の一言もない。それでも波風を立てたくなくて、私は笑ってやり過ごしてきたのです。
ところが、隣に座っていた夫が湯呑みを置き、静かに口を開いたのです。
「男が座って待ってるだけだろ」
座敷の空気が張りつめました。夫は義母をまっすぐ見て続けます。
「妻は朝から一度も座ってない。働いてないのは俺たちのほうだよ」
義母の顔がこわばりました。笑おうとして頬が引きつり、言い返そうと口を開いても声が出ません。
しばらくして、義母はうつむいてしまいました。
場が動いた夜
沈黙を破ったのは、上座の叔母でした。
「そうよねえ。ずっと座ってたものねえ、あなたたち」
その一言で、矛先は完全に男たちへ向きました。
義母はもう顔を上げられません。
小さくなって、箸を置いたまま黙り込んでいました。
「皿、俺が下げるから座ってて」
夫がそう言って立ち上がると、義兄たちも気まずそうに腰を上げました。
翌年からは、台所に立つのは女性だけ、という光景は消えていました。あの夜、夫が言ってくれたおかげです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














