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2026.07.03(Fri)

「専業主婦なんだから配り物やってよね」と押し付けるボスママ。だが、私の正論で状況が一変

「専業主婦なんだから配り物やってよね」と押し付けるボスママ。だが、私の正論で状況が一変

当然のように回ってきた仕事

下の子が小学校の低学年だった頃の話だ。私は遅くに授かった子の親で、同じ学年の保護者の中ではかなり年上だった。

その学年のママ友グループには、何でも仕切りたがる中心人物がいた。授業参観のあと、教室から校庭へ出たところで、彼女が私を呼び止めた。

「専業主婦なんだから配り物やってよね」

相談ではなく、通達だった。

「みんな忙しいの。あなた、時間あるでしょ」

周りには、グループの母親が数人いた。皆、聞こえているのに黙っている。私は努めて穏やかに返した。

「いつ私が係に決まったの」

彼女は一瞬、言葉に詰まった。

空気が変わった瞬間

「だって、時間ある人がやるのが普通じゃない」

ボスママは周囲を見回して、同意を集めようとした。

けれど返ってきたのは、気まずい沈黙だった。

私は長く生きてきた分、こういう押しつけの理屈には慣れている。

声を荒げず、ただ事実を並べた。

「時間があることと、私の役目であることは、まったく別ですよね。配り物は本来、当番で回すものでしょう」

「専業主婦だから、というのも理由になりません。家にいても、家のことで一日は埋まりますよ」

「それに、私が一度引き受ければ、来年も再来年も当然のように回ってきます。最初に決めておいたほうが、みなさんも気が楽でしょう」

角を立てないよう、けれど一歩も引かずに言い終えた。ボスママは何か言い返そうと口を開きかけ、言葉が見つからない様子だった。

すると、輪の後ろにいた一人の母親が、小さく頷いた。

「……そうですよね。一人に任せきりは、よくないと思います」

その言葉が呼び水になった。

「私も、分担なら手伝えます」

「順番に決めましょうよ」

ためらいがちだった母親たちが、次々と声を上げ始めた。一人、また一人と頷いていく。

ボスママの顔から、当然という色が抜けていった。味方のいない自分に気づいたのだろう。何か言おうとして、結局は黙り込んだ。頬が固まり、目が泳いでいる。

「……役員に任せればいいでしょ、そんなの」

吐き捨てるようにそう言って、彼女は逃げるようにその場を離れた。

後日、その配り物は別の役員が分担してくれることになった。私のところへ、正式な依頼が回ってくることは一度もなかった。

頷いてくれた母親は、別れ際にそっと耳打ちした。「ずっと言いたかったこと、代わりに言ってくれて助かりました」と。私はただ微笑んだ。

それからというもの、彼女は私に用事を押しつけなくなった。会えば挨拶を交わす程度の、必要最低限の付き合い。けれど、その距離のほうがずっと気楽だった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、60代以上・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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