「なんか面倒な人ですね笑」体調が悪い子供を送る私を馬鹿にするママ友。だが、正面から反論した結果
グループに飛んだ一言
登校班の集合場所は、徒歩なら子供の足で十分ほどの距離だ。けれどうちの息子は小さい頃からの喘息持ちで、雨や冷えた朝は途端に咳き込む。
一度発作が出れば、夜中まで苦しそうにする。だから雨の日だけは、無理をさせないよう車で集合場所まで送っていた。
その朝も、いつものように送り出そうとしていたとき、登校班の連絡グループが鳴った。
子供会も同じ母親からだった。
「みんな送るの早くない?」
「他の班は歩いてるし、今はさほど降ってないのに」
名指しではない。でも、雨の日に車を出すのは私くらいだと、その場の全員が知っていた。
陰口が止まった朝
私はグループに、子供が喘息であること、雨の日だけ車で送っていることを短く返した。
それで終わるはずだった。
ところが、しばらくして別の母親から私個人にメッセージが届いた。みんなには見えない、一対一の画面で。
「なんか面倒な人ですね笑」
子供の体調の話を「面倒」と笑われ、胸の奥がざらりとした。それでも声を荒げる気はなかった。私は事実だけを、まっすぐ打ち返した。
「喘息の子を歩かせろと?」
続けて私は、全員のいるグループにも理由を書いた。発作の引き金になる冷えと運動を避けるよう医師に言われていること、雨の朝に車を出すのは過保護ではなく必要だということ、決して送り迎えをサボっているのではないこと。
感情的にならないよう、一文ずつ確かめながら打った。
画面に、いくつもの既読がついていく。長い沈黙のあと、最初に判断を責めた母親が、おずおずと返してきた。
「ごめんなさい、そんな事情があるなんて知らなくて」
個別に笑ってきた母親からは、もう何も来なかった。グループにも、私への個別メッセージにも、ぴたりと音沙汰が消えた。
翌朝の集合場所で、彼女は私を見るなり目を伏せ、挨拶もそこそこに子供を置いて、足早に帰っていった。前日まで余裕たっぷりだった軽口は、もう影も形もなかった。
入れ替わるように、ひとりの母親がそっと近づいて、声をかけてきた。
「うちもアレルギーで送る日があるんです。言ってくれて、ほっとしました」
その隣にいた母親も、深くうなずいてくれた。あの朝を境に、雨の日に車を出すことを陰で笑う人は、もういなくなった。私は子供の手をしっかり握り直し、降りしきる雨の中を、もう一度まっすぐ前を向いて歩き出した。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














