「おばあちゃん、まだ来ないの?」義母の予定変更に振り回された私。だが、親戚の一言に救われたワケ
出発時間がどんどん遅くなって
三歳の息子を連れて、夫の親戚の家へ泊まりに行ったときのことです。
車で片道六時間ほどかかる距離でしたが、義母が運転してくれることになっていました。
当初は午前中に出発する予定だったため、私たちも朝から荷物をまとめて待っていました。
ところが出発予定の少し前、義母から電話がありました。
「近所のお祭りにちょっと寄ってから迎えに行くね」
少し遅れる程度だと思い、「分かりました」と答えたのですが、その後なかなか連絡がありません。
昼を過ぎても迎えは来ず、こちらから電話をしてもつながりませんでした。
「おばあちゃん、まだ来ないの?」
何度も尋ねる息子に、「もう少し待とうね」と答えながら、私は次第に落ち着かなくなっていきました。
夕方になってようやく義母から連絡がありましたが、まだ祭りの会場にいるとのこと。
「思ったより盛り上がっちゃって。もうちょっとしたら帰るから」
夫に「今日はもうやめたほうがいいんじゃない?」と話しましたが、夫は困ったように首をかしげました。
「母さんが行くって言ってるなら、待つしかないんじゃないかな」
結局、義母が迎えに来たのは夜の九時近くでした。
息子はすでに眠そうで、私も長時間待っただけですっかり疲れていました。
「遅くなってごめんね。じゃあ行こうか」
明るく言う義母を前に、私は強く言い返すこともできず、そのまま車に乗りました。
途中で休憩を挟みながら走り、親戚の家へ到着したのは深夜でした。
親戚が気づいてくれたこと
翌朝、私は寝不足のまま息子の世話をしていました。
一方の義母は元気そうで、親戚たちに前日の祭りの話を楽しそうにしていました。
「昨日のお祭り、思ったより楽しくてね。つい帰るのが遅くなっちゃった」
悪気がないことは分かっていました。
けれど、小さな子どもを連れて何時間も待っていた私としては、少しくらいこちらの大変さにも気づいてほしいという気持ちが残っていました。
そんな私たちの様子を見ていた親戚のおばさんが、そっと声をかけてくれました。
「昨日はずいぶん遅かったんでしょう。大変だったね」
その一言だけで、張りつめていた気持ちが少しほどけました。
そしておばさんは、息子を見ながら続けました。
「帰りは新幹線にしたら?男の子なら喜ぶんじゃない?」
さらに義母にも、穏やかな口調で言いました。
「小さい子もいるんだし、帰りくらい二人を楽させてあげたらどう?」
義母は少し驚いた顔をしましたが、息子の様子を見て、「それもいいかもね」と答えました。
帰りは夫と義母とは別れ、私と息子は新幹線を利用することになりました。
ホームに入ってきた新幹線を見た瞬間、息子は眠そうだった顔をぱっと輝かせました。
「新幹線だ!」
車窓を楽しそうに眺める息子の隣で、私もようやく肩の力を抜くことができました。
あのとき、こちらの疲れに気づいてさりげなく助け舟を出してくれたおばさんの一言は、今でも忘れられません。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














