「前に使ってたの、これですよね」何気なく見せた持ち物まで覚えていたママ友。私が少しずつ距離を置いた理由
何気ない立ち話のはずでした
子どもを通じて知り合ったママ友がいました。行事のたびに顔を合わせ、送迎の時間に少し立ち話をする程度の間柄です。
話しやすく、以前話したこともよく覚えている人だったので、最初のころは「記憶力のいい人なんだな」と思っていました。
ある日、子どもの行事について話していたときのことです。
「来週の火曜、お休み取ったんですよね」
そう言われて、私は少し驚きました。
たしかに以前、行事の日に合わせて仕事を休むかもしれないと話した覚えはあります。ただ、それはずいぶん前の立ち話の中で、何気なく口にしただけでした。
「よく覚えてますね」
私が言うと、彼女は笑いながら答えました。
「前に言ってたじゃないですか。こういうの、けっこう覚えてるんです」
それ自体はおかしなことではありません。それでも私は、その言葉を聞いたとき、これまで気にしていなかった出来事をいくつか思い出しました。
ひとつずつなら、気にならなかったこと
以前、新しいバッグを持っていたとき、彼女から「それ、かわいいですね」と言われたことがありました。
数日後、彼女もよく似たバッグを持っていました。
「使いやすそうだったから、私も似たのを探したんです」
そう言われたので、そのときは特に気にしませんでした。
美容院の話をしたあとには、彼女も同じ店へ行っていました。
子どもの習い事について話せば、「うちも見学に行ってみようかな」と興味を示しました。
どれも、会話の中で私自身が話したことです。参考にしてくれているだけだと思えば、それまででした。
ただ、ある日彼女が化粧ポーチを出したとき、私が使っているものと同じ化粧品がいくつか入っていることに気づきました。
以前、園の行事の前に私が化粧直しをしていたとき、彼女から「それ使いやすいですか」と聞かれ、商品を見せたことがありました。
そのことまで覚えていたようです。
「前に使ってたの、これですよね。よさそうだったから買ってみました」
彼女は悪びれる様子もなく、いつものように笑っていました。
もちろん、同じものを使うこと自体が悪いわけではありません。ただ、バッグも美容院も化粧品も、私が話したことを思っていた以上に細かく覚えていることに、少し戸惑うようになりました。
それから私は、自分の予定や買ったものについて、以前ほど詳しく話さなくなりました。
彼女とは今も会えば普通に挨拶をします。嫌いになったわけでもありません。
ただ、人との距離感は、近ければ近いほどいいわけではないのだと思います。相手に悪気がなくても、自分が少し落ち着かないと感じたなら、話す内容を選ぶことも必要なのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














