「それ古い型よね」娘の服を大声で笑ったママ友、だが、私が明かした事実で立場が逆転した瞬間
娘の服を笑った声
保育園の朝、娘に有名ブランドの子供服を着せて送りに行った。フリマアプリで見つけた、ほとんど未使用のお下がりだ。お気に入りの一着に、娘も上機嫌だった。
けれど園庭に着いたとたん、聞こえよがしの大きな声が飛んできた。
声の主は、持ち物の値踏みが趣味のママだった。
「それ古い型よね」
周りのママたちが一斉にこちらを見る。彼女は満足そうに続けた。
「うちは今季の新作しか買わないの」
侮辱されたのは私ではなく、娘の服だった。
それが何より悔しくて、一瞬、言葉が出なかった。
彼女は普段から、誰の鞄がどこの新作か、靴は本物かと値踏みするのが日課だった。
今日は私が標的に選ばれたらしい。周りのママたちは関わりたくないのか、そっと視線を逸らしていた。
浮き上がった見栄
でも、引き下がる気はなかった。私は娘の手を握り直して、まっすぐ彼女を見た。
「1割の値段です」
彼女が首をかしげる。私はもう一度、はっきり言った。
「この服、定価の1割で買えたんですよ。状態もきれいでしょう」
その瞬間、彼女の表情が固まった。さっきまでの得意げな笑みが消え、頬がこわばる。
聞いていた一人のママが、感心したように口を開いた。
「すごい、それ賢すぎませんか」
「私も教えてほしい」と別のママも続く。話題の中心が、彼女から私へと移っていく。新作の値段を自慢していた人だけが、その輪の外で立ち尽くしていた。
「……べつに、安けりゃいいってものでもないでしょ」
そう言い返すのが精一杯だったらしく、彼女は早足で離れていった。背中が、いつもより小さく見えた。
残ったのは爽快感
高い服を着せることが偉いわけじゃない。子供の成長に合わせて賢く選ぶことの方が、よほど胸を張れる。
その日以来、彼女は私の前で持ち物の品評会を開かなくなった。すれ違うときは、目を逸らして小さく会釈するだけ。あれだけ大きかった声も、もう私には向けられない。
代わりに、あの朝うなずいてくれたママたちとは自然に話すようになった。見栄の張り合いから解放された送り時間は、驚くほど軽かった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














