「キスした人の家にわざとネックレス置いてきた」と恋バナで盛り上がる後輩。だが、後輩が付き合ってる人物の正体に絶句
秘密の彼氏と、後輩との飲み会
学生時代、私はバイト先の先輩と密かに付き合っていました。
職場では関係を隠していて、知っているのは本人と私だけです。
その日は後輩を誘って、ご飯のあとカラオケへ行きました。
歌よりおしゃべりが弾み、話題は自然と恋愛のことになります。
「ねえ、最近ドキッとしたことあった?」と一人が水を向けました。
すると、もう一人の後輩がにやけながら身を乗り出したのです。
「キスした人の家にわざとネックレス置いてきた」
わざと忘れ物をして、取りに行くふりでまた会うのだと打ち明けました。
その手があったか、と一人がはやし立てて場は大盛り上がりです。
「ネックレス、結構お気に入りだったのに思い切ったね」と私は笑いました。
後輩は「それくらいしないと、また会えないでしょ」と得意げです。
私だけが、グラスを持つ手をそっとテーブルに戻しました。
語られる特徴が重なっていく
後輩は問われるまま、相手の人柄をうれしそうに語り始めました。
バイト帰りに寄るコンビニ、よく着ている上着、笑うときの癖。
聞けば聞くほど、それは紛れもなく私の彼のことでした。
「同じバイト先の先輩なんだけど、絶対に内緒ね」と後輩は声を潜めます。
秘密にしているという点まで、私の状況と寸分違わなかったのです。
(この子、私の彼に本気なんだ)
動揺を悟られないよう、私は明るい声を保ちました。
「いい人そうじゃん、応援するよ」
そう言って、その夜は何事もないように笑って解散したのです。
家に帰ってから、彼にメッセージで会いたいと伝えました。
翌日会って後輩の話をぶつけると、彼はしどろもどろになりました。
最後は黙り込み、二股を認めて、忘れ物のネックレスを私に渡してきたのです。
休憩室で、彼女から本人へ
後輩とシフトが重なったのは、その数日後でした。
誰もいない休憩室で、私はそっとネックレスを取り出しました。
「それ私の彼です」
差し出された品を見て、後輩は固まったまま動けません。
口実に使うはずだった忘れ物が、本命の彼女の手から返ってきたのです。
「あの……知らなくて」と、後輩はようやく声を絞り出しました。
その表情には、惚気ていた夜の余裕はもうありませんでした。
私は「気にしないで、彼とはもう終わったから」とだけ告げました。
それ以来、後輩はばつが悪そうに私を避けるようになったのです。
彼との関係も、私の方から迷わず断ち切りました。
恋バナで偶然見えた本音のおかげで、嘘に気づけたのだと思っています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














