「家でも、できるときは俺が片付けてるよ」義両親の前で張り切る夫。隣で黙って見ていた私の本音
義実家に着くと、夫はいつもよりよく動きます
ときどき、子どもを連れて夫の実家へ遊びに行きます。
義両親はいつも温かく迎えてくれますし、私も義実家そのものが苦手なわけではありません。
ただ、そこへ行くと毎回少しだけ複雑な気持ちになります。
理由は、夫が家にいるときとは見違えるほどよく動くからです。
夫は子どものころから、義母に「自分のことは自分でするように」と言われて育ったそうです。
そのためか、義両親の前では昔からきちんとしているところを見せたい気持ちがあるようでした。
その気持ちは分かります。ただ、普段の家での様子を知っている私には、その違いがどうしても気になってしまいます。
私たちは共働きです。
朝の子どもの支度や食後の片付け、洗濯、寝る前に散らかったオモチャを元に戻すことなどは、自然と私がやることが多くなっていました。
夫も何もしないわけではありません。ゴミ出しをしたり、頼めば子どもの着替えを手伝ったりすることもあります。
ただ、自分から気づいて動くことはあまりありませんでした。
ところが義実家へ行ったある日、夫は到着して間もなく子どもを抱き上げました。
しばらくすると、子どもの様子を見て言いました。
「そろそろおむつ替えたほうがいいかな。俺やるよ」
家でも何度か替えたことはあるので、少し手間取りながらも夫は最後までやっていました。
その様子を見た義母は、嬉しそうに笑いました。
「ちゃんと子どものこと見てるのね。助かるでしょう」
私は曖昧に笑いながら、「そうですね」と答えました。
すると夫は、床に散らばっていたブロックまで拾いはじめました。
「家でも、できるときは俺が片付けてるよ」
その言葉を聞いて、私は思わず夫のほうを見ました。
確かに、まったく片付けないわけではありません。
ただ、私の感覚では「できるとき」の回数がずいぶん少ないのです。
帰宅後、床に残ったオモチャを見て
義父も「今は父親もいろいろやるんだな」と感心していました。
夫もまんざらではない様子でした。
私はその場で何かを言うことはしませんでした。義両親は、目の前で息子が動いている姿を見て素直に褒めているだけです。
そこで「家ではそんなにやっていません」と言えば、わざわざ楽しい時間の空気を悪くしてしまう気もしました。
帰り道、夫は満足そうに言いました。
「今日はけっこう子どものことやったな」
「うん。助かったよ」
私はそう答えました。
その日の夜、家に戻ると、子どもが遊んでいたオモチャがリビングいっぱいに広がっていました。
夫はそれをまたいでソファへ向かおうとしました。
私は思わず声をかけました。
「今日、実家で片付けてくれたみたいに、これもお願いしていい?」
夫は一度足を止めました。
そして床を見てから、「ああ、そうだった」と少し気まずそうに笑い、オモチャを拾いはじめました。
私はそこで初めて、少しだけ気持ちが軽くなりました。
義両親の前でだけ頑張っている姿を見ると、これまでは腹立たしく感じていました。でも、できることなら、家でもやってもらえばいいのかもしれません。
それからは、夫が「手伝おうか」と聞いてきたときには、「手伝うじゃなくて、一緒にやってほしい」と伝えるようにしています。
まだ家事や育児の負担がきれいに半分になったわけではありません。それでも、黙って不満をため込んでいたころよりは、少しずつ夫婦の役割について話せるようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














