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2026.06.23(Tue)

「子どもを騒がせるなら出て行って!」と娘を泣かせた住人。だが、苦情を続けた結果

「子どもを騒がせるなら出て行って!」と娘を泣かせた住人。だが、苦情を続けた結果

休日に響いた怒声

娘の友達が遊びに来ていた、よく晴れた休日だった。子どもたちの笑い声がリビングに弾けた、その直後。

玄関のドアが激しく叩かれた。斜め下に住む60代の女性が、顔を真っ赤にして立っていた。

「子どもを騒がせるなら出て行って!」

娘はその声に、わっと泣き出した。

私は娘を背中にかばいながら、必死に言い返した。

「言い方があるでしょう。まだ小さい子なんです」

「なら、決まりを守りなさいよ!」

そう言い捨てて、彼女は階段を下りていった。後ろ手にドアを閉めると、娘がしゃくりあげながら私の服の裾を握っていた。この人とは、まともに話せない。背筋が冷たくなった。

3年分の嫌がらせ

思えば、彼女の標的にされたのは引っ越し当日からだった。

ゴミ出す時は

「あなた、袋の縛り方が甘いわよ。この町内はね、あなたみたいな人が来ると乱れるのよ」

頭を下げて結び直す私を、彼女は腕を組んだまま見下ろしていた。

3年間、ずっとこの調子だった。けれど娘を泣かせた一件で、私は腹を決めた。管理会社に相談したのだ。担当者は静かに言った。

「いつ、何を言われたか。日付を添えて記録に残しておいてもらえますか。そのほうが、こちらも動きやすいので」

私は毎日メモを取った。日付、時間、言われた言葉。一週間分をまとめて提出すると、担当者が意外なことを口にした。

「他のお宅からも、同じ方の苦情が何件も届いているんですよ」

「えっ、私だけじゃ……」

「ええ。みなさん、言いづらかったみたいで」

被害者は私だけではなかった。みんな、黙って耐えていたのだ。管理会社はすぐに動き、彼女へ正式な注意がなされた。

効果はてきめんだった。あれほどしつこかったゴミ出しの監視も、ぴたりと止んだ。

翌朝、おそるおそる集積所へ向かうと、いつもの定位置に彼女の姿はなかった。たまに顔を合わせても、気まずそうに目をそらして足早に去っていくだけ。あの仁王立ちが嘘のようだった。立場は、すっかり入れ替わっていた。

「お友達、また呼んでもいい?」

数日後、娘が玄関でそう聞いてきた。もう誰にも怯えていない、いつもの笑顔だった。

「もちろん。好きなだけ呼んでいいよ」

その返事に娘が飛び跳ねるのを見て、ようやく肩の力が抜けた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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