「危ないから、押さないで」滑り台の順番を守らない子供と放置する母親。だが、職員が直接注意した結果
室内の滑り台で起きたこと
休日の午後、私は子ども二人を連れて、近所の子育て支援センターを訪れました。
入口で靴を脱ぎ、受付を済ませると、子どもたちは広間の中央に置かれた小さな滑り台へ向かいました。
滑り台の周りには数組の親子がいて、子どもたちは階段の前に自然と一列に並んでいました。
私は滑り台から数メートル離れた壁際に立ち、子どもたちの様子を見ていました。
しばらくすると、三、四歳くらいの男の子と母親らしき女性が入ってきました。
女性は荷物を壁際の棚に置くと、その横にあるベンチに座り、スマホを操作し始めました。
男の子はすぐに滑り台へ走っていきましたが、階段の前に並ばず、横から割り込んで上ろうとしました。
最初は周囲の子どもたちが少し避ける程度でした。しかし、男の子は前にいた子を追い越し、滑ろうとしていた私の下の子の背中にも手をかけました。
私は慌てて子どもの体を支え、滑り台の脇へ下ろしました。
「危ないから、押さないで。ここに並ぼう」
男の子にそう声をかけましたが、こちらを一度見ただけで、再び階段へ向かっていきました。
ベンチに座っていた母親にも聞こえる声だったと思います。しかし、母親はスマホの画面を見たままで、男の子の様子には気づいていないようでした。
職員が遊びをいったん止めた
その後も男の子は列に割り込み、別の子が持っていたおもちゃを取ろうとしました。
広間の入口近くにある受付から様子を見ていた職員さんが、そこで滑り台のそばまで来ました。
職員さんは男の子の前に立つと、まず階段へ上ろうとするのを止めました。
「今はこの子の番だよ。滑り台は、後ろに並んで待とうね」
男の子は不満そうな顔をして、もう一度横から進もうとしました。職員さんは男の子の手を強くつかむことはせず、体の前に手を出して進路を遮りながら、列の最後尾を示しました。
「ここから並ぼう。押すと落ちてしまうから危ないよ」
それから職員さんは壁際のベンチへ向かい、母親に声をかけました。
「お子さんが滑り台でほかのお子さんを押してしまったので、近くで見ていただけますか」
母親はそこで初めて顔を上げ、滑り台のほうを確認しました。
「すみません。連絡を返していて、見ていませんでした」
母親はスマホをバッグにしまい、男の子のそばへ移動しました。そして列から外れようとするたびに、「後ろで待とう」と声をかけていました。
男の子はすぐにおとなしくなったわけではありません。何度か前へ出ようとし、そのたびに母親や職員さんに戻されていました。
それでもしばらくすると、母親と一緒に列の後ろで待ち、自分の順番で滑れるようになりました。
私は念のため子どもに痛いところがないか確認し、その日は滑り台から少し離れたおもちゃのコーナーで遊ばせました。
小さな子どもが集まる場所では、少し目を離した間にも危険なことが起こります。職員さんが子どもだけを注意するのではなく、保護者にも見守りを求めてくれたことで、その後は大きなトラブルにならずに済みました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














