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2026.09.25(Fri)

「誰の自転車か分からないんです」自分の駐輪場所を使われた男性。だが、同じ区画に止めた住人が、最後に語った事情

「誰の自転車か分からないんです」自分の駐輪場所を使われた男性。だが、同じ区画に止めた住人が、最後に語った事情

帰るたびに、自分の場所に知らない自転車

自転車に乗るのが好きで、五十代の今も週末になると遠くまで走りに出る。

高価なロードバイクは部屋にしまい、普段使いのマウンテンバイクはマンションの駐輪場に置いている。そこは、部屋ごとに止める場所が決まっていた。

ところが、僕の区画に知らない自転車が止まっていることがあった。

仕方なく自分の区画から外へ動かし、通路をふさがない位置に寄せてから、自分の自転車を止める。

「またか…」

同じことが4度目になったとき、さすがに持ち主に直接伝えようと思った。

そこで、いつもより早く帰ってみたのだが、そんな日に限って僕の区画はきれいに空いている。

結局、誰が止めているのかは分からないままだった。

管理会社が始めた、番号で分ける方法

僕は管理会社へ相談した。後日、三十代くらいの女性の担当者が駐輪場まで来てくれた。

「自分の区画に別の自転車が入っていて」

「毎回、動かしていたんですね」

「はい。でも、誰の自転車なのか分からなくて」

担当者は区画を見渡してから、うなずいた。

「分かりました。まず、止める場所がもっと分かりやすいようにしましょう」

一週間もしないうちに、駐輪場の区画ごとに番号が貼られ、住人には同じ番号のシールが配られた。入口の掲示板にも管理会社からの通知が出た。

「自転車は、シールと同じ番号の区画にお止めください。番号のない自転車については、確認のため移動をお願いする場合があります」

これなら、さすがに間違えないだろう。そう思っていた。

もう一度止まっていた自転車の持ち主

ところが次の週、僕の区画にはまた同じ自転車が止まっていた。車体を見ても、番号のシールはない。

管理会社へ連絡すると、担当者はその自転車に、管理会社へ連絡するよう案内を付けてくれた。

その日のうちに担当者から電話があり、持ち主から連絡があったと聞いた。

本人が直接謝りたいと言っているとのことで、僕も了承した。

夕方、部屋のチャイムが鳴った。玄関に立っていたのは、二十代くらいの男性だった。

「すみません。越してきたばかりで、空いているところならいいと思って止めていました。何度もご迷惑をかけてしまって……」

「これからは番号を見れば分かりますから」

男性は頭を下げた。

そのあと一緒に駐輪場へ降りると、男性は管理会社から案内された自分の番号を確かめ、そこへ自転車を止め直した。

ちょうど自転車を出しに来た子ども連れの女性も、柱を見ながら子どもに声をかけていた。

「うちは7番だって。覚えておこうね」

「7番ね」

それ以来、僕の区画に知らない自転車が入ることはなくなった。

誰が悪いのか分からないまま直接相手を探すよりも、まず管理会社に相談したことで、駐輪場全体のルールも分かりやすくなった。帰宅するたびに自転車を動かす必要がなくなり、それだけでもずいぶん気が楽になった。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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