「内祝いは直接持ってくるもんでしょ」人のマナーには厳しい義妹。だが、入学祝いを送った時の義妹の態度に絶句
義妹に強いられた「直接持参」の内祝い
第一子の出産から2か月。
義妹からも、気の利いた祝いの品が届いていました。
新居の住所をまだ伝えていなかったので、内祝いの宛先を確認しようと、夫がメッセージアプリで尋ねた、ただそれだけのことでした。
返信に書かれていた一文に、夫がふっと無言になりました。
「内祝いは直接持ってくるもんでしょ」
地域のしきたりだから、と義妹は言い添えてきます。
けれど、産後間もない私の身体には、片道1時間半の道のりはまだ重く、新生児を連れての外出も難しい時期でした。
結局、夫が一人で土曜の午前中をつぶし、車を出して届けに行ってくれました。
帰ってきた夫の口数は少なく、玄関先で品を渡しただけで終わったと、ぽつりと言われた一言で、私はすべてを察しました。
「揉めない方が早い」
夫はそう自分に言い聞かせるように呟いて、上着を脱ぎました。私の中にも、小さな違和感だけが、静かに沈んで残ります。
(マナーって、こんなに人を試すものだったかな)
その夜は、抱いている赤ちゃんの背中をぽんぽんと撫でながら、少しだけ天井を見上げていました。
一年後、入学祝いを贈ったあとの静けさ
季節が一巡りして、義妹の上の子が小学校に上がりました。
我が家からも、誠意の伝わる金額の入学祝いを選びました。
一筆箋を添え、包装にも気を配り、宅配便の伝票を二度確認してから送り出しました。
そこから、何も起きませんでした。
「届いたよ」のメッセージも、お礼の電話も、内祝いの品も、ない。
1週間、2週間。一か月が経っても、義妹からの連絡はゼロのままでした。
気のせいかと思って、夫がそれとなく義母に尋ねると、品は無事に届いていると返ってきます。
義妹は別の話題で楽しそうに笑っていたそうで、こちらの祝いには、まったく触れもしないらしい。
夫の口から、ぽつりと一言だけ漏れました。
「お礼の電話、ないんだ」
私はキッチンの作業を止めて、ふっと宙を見ました。
1年前、産後の義姉に向かって「直接持ってくるもんやろ」と説教したのと、同じ人。
それなのに、自分の番ではお礼一本も寄越さない。
怒りより先に、首の後ろがすうっと冷えていきました。
(ああ、こちら側にだけ、ルールが課されているんだ)
マナーに厳しいフリをして人を縛り、自分は何の咎めも受けない側にいる。その構造に気づいてしまった瞬間、義妹の屈託のない笑顔が、急に遠い人のものに見えたのを、今でも覚えています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














