tend Editorial Team

2026.06.24(Wed)

「連絡なんていらないでしょ」毎日アポなしで産後の病室に来る義母。だが、夫が病院に頼んだ一言で形勢が一変

「連絡なんていらないでしょ」毎日アポなしで産後の病室に来る義母。だが、夫が病院に頼んだ一言で形勢が一変

毎日、前触れもなく開く病室のドア

退院までの一週間、私の個室のドアは毎日、何の前触れもなく開いた。開けるのはいつも義母だ。計画出産で入院日も伝え、生まれたら連絡すると約束していたのに、その約束は最初から無いもののように扱われた。

入院初日には、これから私が寝るベッドに腰を下ろし、部屋を出ようとしなかった。分娩台へ向かう廊下の端にも、その姿があった。

授乳の支度を始めるたび、今ドアが開いたらと身構える。差し入れも私の分だけない日が続き、悪意すら疑った。連絡してから来てほしいと夫がやんわり伝えても、義母はこう返すだけだった。

「連絡なんていらないでしょ」

夫が病院に頼んだこと

ある夜、青い顔でベッドに沈む私を見て、夫の表情が変わった。これは付き合いやすいとか気を遣うとかの話ではない、と気づいたようだった。

翌朝、夫はナースステーションへ行き、看護師さんに頭を下げて頼んだ。

「産後で本人の体調が最優先なんです。面会は連絡があった時だけ通してください」

病院側は、もともとそうした取り決めができますと請け合ってくれた。産後すぐの母体は思っている以上に消耗していて、面会の制限はめずらしいことではないのだと、看護師さんは丁寧に説明してくれた。その言葉に、夫は何度もうなずいていた。

夫はそのまま義母にも電話を入れ、勝手に病室へ入らないこと、来るなら必ず事前に連絡することを、今度ははっきりとした口調で伝えた。受話器の向こうの義母は、しばらく黙っていたという。電話を切った夫は、私のほうを向いて「もう大丈夫だから、ゆっくり休んで」とだけ言った。

形勢が一変した翌朝

翌朝、いつものように連絡もなく現れた義母を、廊下で看護師さんが丁寧に止めた。事前のお約束をいただいた方のみご案内しています、と。義母は「私はいいのよ」と言いかけたが、後ろから来た夫の顔を見て、言葉を途中で止めた。

夫は静かに繰り返した。「連絡してからって、ちゃんと言ったよね」。義母は口を開きかけ、何も言えずに視線をそらし、結局そのまま帰っていった。翌日も、その翌日も、アポなしの来訪は二度となかった。

退院の日に迎えに来た義母は、以前の押しの強さが嘘のように小さくなっていた。私と目が合うと、気まずそうに目を伏せる。あれほど踏み込んできた人が、こちらの様子をうかがうようになっていた。

「これからは、連絡してからにしてくださいね」

私は丁寧に、でもはっきりとそう告げた。今は極力距離を取り、付け届けは宅配で送るだけにしている。夫が引いてくれた線のおかげで、産後の時間をようやく自分のものとして取り戻せた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.24(Wed)

「今夜もちょっと飲んでくる」深夜3時帰りの義兄→4泊5日の居候で子守を押しつけられ続けた妻の本音
tend Editorial Team

NEW 2026.06.24(Wed)

「流石の分析」「あんたが分かってない」とSNSでは賛否両論。マツコ・デラックス、サッカー中継の扱いに苦言を呈す
tend Editorial Team

NEW 2026.06.24(Wed)

「素人に無茶な企画」とSNSで怒りの声。青学大・原晋監督、番組収録中に競輪場で転倒し右足首骨折
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.12.31(Wed)

「別にいいでしょ!お金は払うわ」食べ放題で大量に残した客→店長の正論で二度と来なくなった話【短編小説】
tend Editorial Team

2026.01.29(Thu)

「私たち、実は付き合ってるんだよね」と社内不倫を隠さない先輩→自業自得の結果、あっという間に人事沙汰に
tend Editorial Team

2026.05.20(Wed)

イラン緊迫でナフサ不足深刻化、高市首相の「大丈夫」発言に募る不信感とパッケージ白黒化など現場の悲鳴
tend Editorial Team