「子どもの熱がまだ下がらない」8年間信じ抜いた彼。だが、スマホの通知で発覚した二重生活を知り、別れを告げた瞬間
肌身離さないスマホに募った違和感
8年間、付き合ってきた恋人がいました。
優しく穏やかな人で、私はいつかこの人と結婚するのだろうと、ずっと思っていました。
ところが、将来の話をすると、彼は決まって「もう少し落ち着いてから」とはぐらかします。それでも長く一緒にいた情もあり、私は深く追及できずにいました。
そんな彼について、以前から気になっていたことがあります。スマホをほとんど手放さないことでした。
食事中でも手元に置き、席を離れるときには必ず持っていきます。
通知が届くとすぐに確認し、私から画面が見えないようにすることも少なくありませんでした。
ある晩、彼が私の部屋に泊まりに来たときのことです。
入浴する直前、充電するためだったのでしょう。
珍しく彼はスマホをリビングのテーブルに置いたまま、浴室へ向かいました。
しばらくすると、テーブルの上でスマホが震えました。
私は触っていません。ただ、画面が点灯し、通知の一部が目に入ってしまったのです。
そこには女性の名前とともに、「子どもの熱がまだ下がらない」という内容が表示されていました。
一瞬、何を意味しているのか分かりませんでした。
けれど、これまで結婚の話を避け続けてきたことや、スマホを隠すような仕草が、一気につながった気がしました。
浴室から戻ってきた彼に、私は尋ねました。
「さっき、女性から通知が来てた。子どもの熱が下がらないって。どういうこと?」
彼の表情が、一瞬でこわばりました。
本人が開いた画面にあった生活
「仕事関係の人だよ。気にしなくていい」
彼はそう言って、すぐにスマホを手に取りました。
しかし、私はもう聞き流すことができませんでした。
「8年付き合ってきたんだから、本当のことを教えて。そのスマホの中身を見せて」
「なんでそこまでしなきゃいけないんだよ」
「見せられない理由があるの?」
しばらく黙り込んだあと、彼は観念したようにスマホのロックを解除しました。
そして、先ほど通知を送ってきた女性とのやり取りを開きました。
そこには、「今日は何時に帰るの」「子どもが待ってるよ」といったメッセージが並んでいました。
恋人同士の会話というより、同じ家庭で暮らす家族同士のやり取りにしか見えませんでした。
「この人、奥さんなの?」
彼は答えませんでした。
「子どももいるの?」
再び沈黙が続きました。その態度だけで、十分でした。
私は8年間、自分が彼の恋人だと思っていました。しかし実際には、彼には帰る家庭があり、私はその事実を知らされないまま付き合い続けていたのです。
「待ってくれ。事情がある。ちゃんと説明するから」
「8年もあったのに、今まで言わなかったんでしょう」
怒鳴る気力すらありませんでした。
私は自分の荷物をまとめ、立ち上がりました。
彼は何度も「話を聞いてほしい」と言いましたが、もう聞くつもりはありませんでした。
好きだった気持ちが、突然すべて消えたわけではありません。それでも、8年間信じていた関係の前提そのものが違っていたと知り、これ以上一緒にいることはできないと思いました。
「もう連絡しないで」
そう告げて、その日は彼を部屋から帰しました。
その後、彼から何度も着信やメッセージがありましたが、私は一度も応じませんでした。
8年という時間を思うと、すぐに気持ちを切り替えることはできませんでした。それでも、知らないまま関係を続けるより、真実を知って自分で終わらせることができてよかったと思っています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














