「電話くらい、出てよ!」突如連絡が取れなくなった彼→SNSで彼の同棲が発覚、数ヶ月後、私が下した決断
突然消えた連絡
アプリでマッチした彼とは、最初から相性が良かった。毎日途切れずメッセージが続き、夜は決まって電話をした。
住む市は違っても、頻繁に会って、関係はうまくいっていると思っていた。
だからある日、急に連絡が取れなくなったときも、最初は何かの手違いだと思った。
「忙しいのかな。落ち着いたら連絡ちょうだいね」
送ったメッセージに、既読はつかない。
一日待っても、二日待っても、彼は沈黙したままだった。
「電話くらい、出てよ!」
夜になると、決まって彼と通話していた。
その時間に画面を見つめても、呼び出し音が虚しく続くだけ。昨日まで当たり前にあったものが、ある朝ふっと消えていた。
画面に映った裏切り
不安に耐えきれず、交換していたSNSを開いた。
新しい投稿に、私の手が固まる。彼が、見知らぬ女性と寄り添って写っていた。
部屋着姿、生活感のある背景。一緒に暮らしているのだと、ひと目で分かった。
「どういうこと?」
本人に直接ぶつけた。けれど画面はうんともすんとも言わない。
毎晩電話してきた人が、何も告げずに別の女性と同棲を始めていた。
悔しくて涙が出た。それでも、何十通も追撃を送るような真似はしなかった。
一通残して、私はその恋を自分の中で終わらせた。
その夜は眠れなかった。けれど泣きながら決めたことが一つある。自分から逃げた人を、追いかけてやる義理はない。
アプリも消して、彼に関わるものを少しずつ片付けていった。
戻ってきた男への返答
それから数ヶ月。すっかり前を向いて過ごしていたある日、スマホに、忘れかけていた名前が表示された。
彼からだった。あの女性とも別れたのだと、後から人づてに聞いた。
「久しぶり、元気にしてた?」
「よかったら、またご飯でも行かない?」
何事もなかったかのような明るい声に、もう心はぴくりとも動かなかった。
「あのとき、説明の一つもなかったよね」
「ごめん、それは本当に悪かったと思ってて……」
「思ってるだけで、また同じことするでしょ」
彼は言い返せなかった。
受話器の向こうで、口ごもる気配だけが伝わってくる。やがて、絞り出すような声が聞こえた。
「あのときは、本当にどうかしてたんだ。やり直せないかな」
都合よくすがってくる声に、もう一ミリも揺れなかった。
「もう連絡しないでね。元気でね」
淡々と告げて、電話を切った。すぐに連絡先をブロックする。
すがってきたのは彼のほうで、あっさり手放せた私のほうだった。追いかけなくて、本当によかった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














