「別にいいよ、浮気相手に乗り換えるだけだし」ギャンブル漬けで百万円近い借金の彼→見限って正解だった理由
記念日前の決心
付き合って二年の記念日が、もうすぐそこまで来ていた。
けれど私の心は、ちっとも浮き立たなかった。
原因は、彼のギャンブルだった。
やめると言っては手を出し、負けが膨らんで、いつの間にか百万円近い借金を抱えていたのだ。
「絶対に返すから、もう少しだけ待って」
その言葉を信じて、私はずるずると一年以上を過ごしてしまった。
返すと言いながら、彼は休みのたびにパチンコ店へ消えていく。記念日を前に、はっと胸の奥で何かが冷めた。
(この人と一緒にいて、私は幸せになれるのかな)
答えは、もう自分の中にはっきりと出ていた。
情に流されてきた一年を思い返し、私はようやく別れを切り出すと決めた。
小物すぎた本性
「ちゃんと話したいことがあるの。私たち、別れよう」
覚悟して告げた言葉に、彼はあっけらかんと笑って、こう返してきた。
「別にいいよ、浮気相手に乗り換えるだけだし」
「…二年付き合って、最後の最後にそれ言う?」
「どうせ別れるなら、言ったって同じだろ」
「いつから?」
「もう関係ないだろ、そんなこと」
「うん。おかげで、本当に思い残すことなくなった」
悪びれもしない彼の顔を見て、怒りより先に呆れが来た。
借金を隠し、浮気をして、最後は開き直る。引き止める言葉のひとつも出てこない彼は、ばつ悪げに視線を泳がせ、スマホをいじり、やがて気まずそうに黙り込んだ。
その小ささを見て、私の迷いは跡形もなく消えた。
「じゃあね。元気で」
そう言い残して、私は一度も振り返らずにその場を後にした。涙は、一滴も出なかった。
今の幸せが出した答え
彼はそのまま浮気相手と付き合い始めたと、後から人づてに聞いた。
ギャンブルも借金も、相変わらずだったらしい。
あれから数年が経った今、私の隣にいるのは、嘘をつかない誠実な夫だ。
穏やかで、安心して背中を預けられる毎日。お金のことも、隠し事も、心配したことが一度もない。
「君、出会った頃よりずっと表情が柔らかくなったね」
夫のその一言で、自分がどれだけ変われたかを実感した。
「ずっと、肩に力が入ってたんだと思う」
「これからは、力を抜いてのんびりいこう」
そう言って笑う夫の横で、私も自然と肩の力が抜けていく。たまに耳に入る彼の暮らしぶりは、あの頃のまま止まっているようだった。
あのとき思いきって見限ったから、私は今ここにいる。決断は正しかったのだと、この穏やかな日々そのものが、何より雄弁に答えを出してくれている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














