tend Editorial Team

2026.06.11(Thu)

「あの人のお家ね〜」誇張して私の家庭事情を広めるママ友。だが、友人がママ友を問い詰めると

「あの人のお家ね〜」誇張して私の家庭事情を広めるママ友。だが、友人がママ友を問い詰めると

送迎の輪で私の名前だけが切り取られていた

春から夫が単身赴任になり、子どものお迎えは私が一人で回す日々が続いていた。

同じ園のママ友の輪に、必ず私の名前を引きずり出しては笑い声に変える女性が一人いた。

「あの人のお家ね〜」

職場の同僚と昼食に行った話、玄関に届いた段ボールが酒のケースだったという話、子どもの習い事を最近やめたという話。

半分は事実で、もう半分は彼女が継ぎ足した装飾だった。

輪に入っていない私の耳にだけ、その差分がはっきり届く。指先まで冷たくなる夕方が、何度も続いた。

別クラスの友人に頼んだ援護射撃

耐え切れず、年少から付き合いのある別クラスの友人に相談した。

はっきり物を言うタイプで、噂話を嫌う人だ。

彼女は私の話を端まで聞いて、短く頷いた。

週明けのお迎えで合流すると約束してくれた日、私は朝から落ち着かなかった。

月曜の夕方、私と友人は同じ時間に園庭に着いた。彼女は私の隣で軽く目線を合わせると、噂を流す女性のいる輪へ自然に近づいていった。

私はベンチで子どもの上着を直しながら、その背中だけを見ていた。

話題はあっという間に私の方へ転がった。単身赴任、酒のケース、辞めた習い事。

三十秒もしないうちに、彼女の半笑いの声がいつもの調子で続いた。隣に座った友人が、その流れに被せて、低く一言だけ落とした。

「全部本人に確認しましたけど、違いますよね」

青ざめた顔と、ほどけていく拡大解釈

輪の空気が止まった。

友人は淡々と並べていく。酒のケースは義実家から届いたお米と漬物だったこと。昼食は産休に入った同僚の壮行会だったこと。

習い事はコーチの異動で休止しただけだったこと。そして、夫の単身赴任は事実だが、寂しいかどうかは本人以外が決めることではないこと。

一文ずつ落ちるたびに、噂を流していたママの顔から血の気が引いていった。輪の二人が一歩ずつ後ろに下がり、彼女は口を開きかけて結局何も言えず、早足で園庭を抜けていった。

翌週から園庭の輪は組み替わった。私は同じ時間にお迎えに行き、頷きを交わす相手が少しずつ変わっただけだ。陰口を浴び続けた数か月の重さが、友人の一言で軽くなった夕方だった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.11(Thu)

「旦那さんって、何時に帰ってくるの?」我が家の家庭事情を探るママ友。だが、別のママ友の正論で黙り込んだ
tend Editorial Team

NEW 2026.06.11(Thu)

芥川賞作家の平野啓一郎氏が週刊誌報道をもとに高市早苗首相を猛批判。問われる情報の真偽と民主主義のあり方
tend Editorial Team

NEW 2026.06.11(Thu)

「うちの主人の会社の下請けだよね、それ?」夫の仕事を馬鹿にするママ友。だが、別のママ友が明かした事実に絶句
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.11.05(Wed)

登録者200万人越えYouTuberの「今も続く術後の苦悩」…リアルな暴露に「医療に携わっているのですごく力もらえました...
tend Editorial Team

2026.04.23(Thu)

「これじゃ締切に間に合わないよ」データ入力のバイト先で担当者が偉そうに嫌味。だが、他の従業員が本気を出した結果
tend Editorial Team

2026.05.25(Mon)

「家族なんだから黙って助けろ」義父からお願いされたお金の貸付。だが、夫が調べた最悪な事実に思わず絶句
tend Editorial Team