「お宅は車なに?うちは外車だけど」見下し続けたママ友→懇親会で化けの皮が剥がれたワケ
送迎のたびに値踏みされた1年
子どもが小学校に上がってから知り合ったあるママは、初対面の挨拶を終えた次の会話から、もう探りを入れてきた。
学校から自宅までの徒歩ルートですれ違うたび、最初に必ず尋ねられる質問が決まっていた。
「お宅は車なに?うちは外車だけど」
こちらが車種を答えると、決まって「ふーん」と細めた目で頷き、続けて自分の家の駐車場には輸入車が2台並んでいる話、夫が役職持ちで毎月の手当が手厚い話、と矢継ぎ早に披露される。
聞き役を抜けたくても、子ども同士が登下校を一緒にしている手前、邪険にはできない。
夫の仕事を尋ねられたときは、私はあえて「ただの会社員です」とぼかして答え続けていた。
詳しく話せばさらに値踏みされそうで、毎回構えてしまう自分にも疲れていた。お迎えのたびに同じ会話が繰り返され、こちらの夫や家計について見下した笑みを返されるたび、苦々しい思いを飲み込むしかなかった。
学校行事の集まりや子どもの誕生日会のたび、彼女の口からは社名や役職や輸入車のグレードが、まるで台本のように同じ順番で繰り出される。
周囲のママたちが何となく相槌を打ちながらも視線を逸らす場面が増え、私だけが正面から受け止め役にされ続けていた。
夫の一言で立場がひっくり返った週末
転機は学年保護者の懇親会だった。テーブルの離れた席で、彼女が夫の勤め先の社名と部署名を、ことさら大きな声で話しているのが耳に入る。
聞き慣れた響きだった。
帰宅して夫に伝えると、ほんの数秒の沈黙のあと、ぼそりと「うちの直属の部下だわ」と返ってきた。
社内では物静かで真面目な男性だと聞かされた瞬間、私は思わず噴き出した。
家ではあの夫を脚色していたのか、と思うと、これまでのモヤモヤがすっと軽くなる。
さらに夫の口から、社内では役職手当もそこまで派手ではなく、輸入車2台の話は社員の中で誰も口にしない私生活の領域だ、という補足まで聞かされた。
週明けの登校時間、彼女と道で会ったので、私は静かに切り出した。
同じ部署で夫が上の役職にいるらしい、と。具体的な部署名を一つ口に出した瞬間、彼女の頬が引きつり、見下した笑みが一瞬で消えた。
翌週から、車の話も役職の話もぱたりと消えた。
外で会えば丁寧すぎる愛想笑いを浮かべ、こちらの様子を上目遣いで伺ってくる。
これまでの態度を夫経由で職場に告げ口されないか、不安そうな素振りが見え隠れする。私はその豹変を黙って見つつ、必要な連絡だけ淡々と交わすようにしている。当時の自分にこの結末を伝えられるなら、もう少し堂々と聞き流して良かったのに、と笑いながら言ってあげたい。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














