「そんなに信用できないなら、もういいよ!」浮気を疑ったらキレる彼。だが、SNSに残ったコメントで浮気が露呈
公開コメントの一行
三年付き合った彼とは、結婚も視界に入りはじめていた。
その彼が、最近やけにスマホを手放さない。画面を伏せ、私が近づくと不自然に裏返す。
「最近、休みの日も忙しそうだね」
「ああ、まあ、いろいろあって」
聞いても、彼は目を合わせずに言葉を濁すばかりだった。前はどこへ行くにも誘ってくれたのに、いつの間にか休日の予定すら教えてくれなくなっていた。
胸騒ぎのまま、彼が以前教えてくれたSNSを開いた。
すると、知らない女性からのコメントが、鍵もかからない誰でも読める場所に残っていた。
「昨日は楽しかったね」
たった一行が、目に焼きついた。鍵もかけず、誰の目にも触れる場所に、それは無防備に置かれていた。
疑いすぎ、の一言
その夜、私は画面を見せて彼に聞いた。
「この人とは、何かあるの」
「ただの友達だって。疑いすぎだよ」
彼はうるさそうに眉をひそめ、こちらを見ようともしなかった。
「そんなに信用できないなら、もういいよ!」
責めたはずの私のほうが、なぜか悪者になっていた。
誰でも見られる場所に堂々と残っていたコメントなのに、彼は最後まで「友達」で押し通した。それ以上は何も言えず、私は引き下がるしかなかった。
知人がくれた答え
もやもやを抱えたまま数週間が過ぎた頃、共通の知人とお茶をした。話の流れで、相手はあっさり口にした。
「彼、最近あの子と付き合いはじめたって聞いたよ。知らなかったの?」
「待って、付き合ってるって……どういうこと」
「えっ、あなたと別れたんだと思ってた。ごめん、余計なこと言っちゃった」
名前を聞いて、息が止まった。
あの公開コメントの女性に、間違いなかった。私はその足で彼に連絡を取り、知人から聞いたことを淡々と伝えた。
「友達じゃなかったんだね。誰でも見える場所に、ずっと残ってたよ」
「……それは、誤解で」
彼の声が、わかりやすく揺れた。
「向こうが、勝手に書いただけで」
言葉を継ごうとして、続かない。鍵もかけずに浮気の証拠を晒していた迂闊さを、本人がいちばん突きつけられていた。
誰にでも読める場所に残した一行が、すべての言い訳をふさいでいる。彼はやがて、ばつが悪そうに口を閉じた。
「疑いすぎって、言ってたのにね」
返事はなかった。私はもう、追及する気も失せていた。
「わかってよかった。これで終わりにしよう」
電話の向こうで、彼が言葉を飲み込む気配がした。あれだけ強気だった人が、最後はひと言も言い返せずにいた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














