「元カノが入院したから、一緒に見舞い行こ」束縛男の身勝手な主張。だが、我慢出来ずに別れた結果
禁止だらけの同棲
同棲して半年、彼の束縛は度を越していた。
「お前は男と遊ぶな!」
「誰と飲みに行くのか、全部報告して」
私の行動はことごとく制限された。
それでいて、彼は自分のルールをまったく守らない。
「明日、女の子たちと遊びに行ってくる」
「それはいいんだ?私が同じこと言ったら、怒るのに」
「俺はいいんだよ。男と女じゃ立場が違うだろ」
悪びれない返事に、言葉を失った。彼の中では、自分だけが特別なのだ。
何度話し合っても、その理屈は崩れなかった。
そんな日々が続いたある夜、彼がとんでもないことを口にした。
「元カノが入院したから、一緒に見舞い行こ」
今の彼女を、元カノの見舞いに連れて行くという神経。さすがに我慢の限界だった。
スーツケース一つで
「私を元カノの見舞いに連れて行く意味、わかってる?」
「べつに変じゃないだろ。仲良くすればいいじゃん」
「仲良くって、私と元カノが?」
「そうそう。みんな仲良いほうがいいって」
彼はきょとんとした顔で、何が悪いのかも分かっていない様子だった。これ以上ここにいても、私の時間が消えていくだけだ。
心は、もう決まっていた。
彼が眠った深夜、私は自分の荷物をスーツケースにまとめた。
最低限のものだけを詰め、足音を殺して部屋を出る。引き留められる前に、と急ぐ自分が少し滑稽だったけれど、もう振り返る気はなかった。
これまで彼に合わせて諦めてきた予定や約束が、頭の中をよぎっては消えていった。
でも、ドアを閉めた瞬間の解放感は本物だった。重たかった毎日が、一気に遠ざかっていく。
「これでよかった」
誰もいない廊下で、思わず声が漏れた。
迷いが晴れた日
別れてからしばらく、彼は知人たちに私の悪口を言って回っていたという。
それを教えてくれたのは、昔からの友人だった。
「あんたのこと、ひどく言っててさ。心配で連絡したんだ」
「気にしてないよ。むしろ、別れて正解だったって確信した」
「何があったの?」
「元カノのお見舞いに、私を連れて行こうとしたの」
「は?それ、本気で言ってたの?」
事情を話すと、友人は大きくうなずいた。
「そんな男、こっちから願い下げだよ。よく出てきたね」
その言葉が、最後に残っていた迷いを消してくれた。
数週間後、偶然見かけた彼は、私に気づくと気まずそうに視線を落とした。あれほど偉そうに私を縛っていた人が、今はこそこそと避けていく。立場は、すっかり入れ替わっていた。私は前を向いて、新しい街を歩き出した。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














