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2026.06.12(Fri)

「結婚を前提に、一緒に暮らさない?」半同棲までしていた彼。だが、タブレットに残っていたやり取りに別れを決意

「結婚を前提に、一緒に暮らさない?」半同棲までしていた彼。だが、タブレットに残っていたやり取りに別れを決意

理想の半同棲

マッチングアプリで出会った彼は、優しくて清潔感があり、高収入を売りにする非の打ちどころのない人だった。

「結婚を前提に、一緒に暮らさない?」

「いいの?うれしい」

数ヶ月で半同棲が始まった。

彼は「独身だから安心して」と繰り返し、私を大切にしてくれた。

「来年あたり、両親にも会ってほしいな」

「もちろん。私のほうも、紹介したいよ」

休日はいつも私に合わせ、記念日も忘れない。何ひとつ、疑う理由がなかった。

点いた画面

ある朝、彼が置き忘れたタブレットの画面が、ふいに明るくなった。

そこに表示されていたのは、私ではない女性とのやり取りだった。

一件ではない。指でたどるほど、何十件も、複数の相手とのメッセージが連なっていく。

そして、文面の言葉に血の気が引いた。

「子供が熱でさ」

「妻が寝たら、また連絡するよ」

独身だと言い張っていた彼には、妻も子もいた。

しかも相手は、私のほかにも何人もいる。理想の彼は、二重も三重も嘘を重ねた別人だった。

(私、何人目だったんだろう)

足がすくんだ。でも、ここで取り乱したら、彼にうまく丸め込まれる。そんな予感がした。

暴いた夜

私は震える手を押さえ、まずやり取りの画面を一つずつ記録に残した。

相手の数、妻子の存在、日付。証拠を静かに保全してから、彼の帰りを待った。

記録しながら、何度も手が止まりそうになった。それでも、ここで取り乱して問い詰めれば、彼はきっと「仕事の連絡だ」と言い逃れる。完璧に見せかけてきた男なら、嘘もまた上手いはずだった。

夜、彼はいつもの笑顔で帰ってきた。

「ただいま。何か食べた?」

「タブレット、見えちゃった。奥さんも、お子さんもいるんだね」

彼の表情が、すっと抜け落ちた。

「待って、それは誤解だよ。仕事の付き合いで」

「仕事で、奥さんが寝たら連絡するって書くの?」

彼が、言葉に詰まった。

「ほかの女の人とも、何十件もやり取りしてたよね。全部、保存してある」

私が記録を突きつけると、彼の口が止まった。

何か言いかけては飲み込み、視線が床をさまよう。最後はその場に立ち尽くし、肩がわずかに震えていた。「独身だよ」と笑っていた顔は、もうどこにもなかった。

「……ごめん、本当に」

絞り出した謝罪に、私は首を振った。

「謝らなくていいです。ただ、もう関わりません」

荷物を手に玄関を出るまで、彼はうつむいたまま固まっていた。

完璧を装っていた男は、私を引き留める言葉ひとつ、持っていなかった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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