「どうしてこんな初歩的なミスをするんだ!」他部署のミスなのに怒る上司。だが、私を庇ってくれたのは手塩にかけて育てた後輩だった
オフィスに響き渡る怒声と、理不尽な濡れ衣
「どうしてこんな初歩的なミスをするんだ!君のせいでプロジェクトが台無しだよ!」
静まり返ったオフィスに、上司の容赦ない怒声が響き渡ります。
私はただ俯き、嵐が過ぎ去るのをじっと耐えていました。
提出した重要なデータに致命的な欠陥があったと、フロア全員の前で激しく叱責される私。
でも実は、これは私のミスではありません。
他部署から引き継いだ時点で、すでにデータは間違っていたのです。
しかし、最終チェックをして提出したのは私。
普段から高圧的な上司に「他部署のせいです」と反論する隙など、微塵も与えられません。
(どうして私ばっかり、こんな目に……)
悔しさと情けなさで胸が締め付けられ、ポタポタと涙がこぼれ落ちそうになった、その時でした。
震える声で立ち向かう、頼もしい救世主
「お待ちください!それは先輩のミスではありません!」
突然、私たちの間に割って入るように、凛とした声が響きました。
驚いて顔を上げると、そこに立っていたのは今年配属されたばかりの新人。
私が教育係として、手取り足取り仕事の基本を教えてきた後輩だったのです。
「そのデータは、引き継ぎの時点ですでに欠陥がありました。先輩はむしろ、他部署の遅れをカバーするために昨日も遅くまで残業してくれていたんです!」
いつもは私の後ろに隠れているような彼女が、真っ直ぐに上司の目を見て、堂々と反論しています。
その真剣な気迫と的確な指摘に、上司も「そ、そうだったのか……」と急にトーンダウン。
気まずそうに自席へ戻っていきました。
嵐が去った後、新人は「あぁ、緊張で膝が笑ってます……」と、へなへなとその場に座り込みました。
まだ微かに震える彼女の背中を見て、私はこらえていた涙をとうとうこぼしてしまいました。
それは悔し涙ではなく、手塩にかけて育てた後輩が、私を守ってくれるほど頼もしく成長したことへの温かい嬉し涙でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














