「子どもはまだ早いだろ」不妊検査を拒む夫。だが、妻だけでも不妊検査を受けた結果、夫の裏切りが発覚した
先延ばしにされ続けた願い
結婚して2年が過ぎても、私たち夫婦に子どもは授からなかった。私はそろそろ病院で相談したいと、何度も口にしていた。
「子どもはまだ早いだろ」
夫の返事は、いつも同じだった。
「早いって、もう2年だよ。検査だけでも一緒に受けようよ」
「仕事が落ち着いたらな」
その「落ち着いたら」が来ることは、結局なかった。
しびれを切らした私は、まず一人で初期検査を受けることにした。
ところが診察室で、医師の表情がふと曇った。
「少し、確認したい結果が出ています」
思ってもみない結果だった。自分には全く心当たりがなく、頭が混乱するばかりだった。
一本に繋がった点
家に帰り着くまでの間、私は夫の様子を一つずつ思い返していた。
理由のはっきりしない残業続き。肌身離さず握りしめたスマートフォン。
検査をかたくなに避ける言い分。ばらばらだったはずの違和感が、急に一本の線になった。
その夜、私は意を決して夫のスマートフォンを開いた。並んでいたのは、見知らぬ女性との親密なやり取り。
検査結果の答えは、ここにあった。
翌朝、私は静かに切り出した。
「検査で思わぬ結果が出たの。説明できる?」
夫の顔色が、見る間に変わっていった。
「待ってくれ、それは誤解で」
「誤解で、毎晩こんなにやり取りするの?」
夫は口を開きかけて、また閉じた。言い訳の続きは、どこからも出てこなかった。やがて肩を落とし、絞り出すように言った。
「……本当に、すまない」
「あなたが検査を嫌がった理由が、やっとわかった。私はもう、この結婚を続けられない」
3年後に掴んだもの
離婚を告げたとき、不思議なほど心は凪いでいた。
あんなに欲しかった答えが、最悪の形で手に入った。それでも、もう迷いはなかった。
夫はうなだれたまま、引き止める言葉も持たなかった。立場は、完全に入れ替わっていた。
それから3年。
私は今、新しい伴侶とともに二人目の子を待っている。
「重いもの持つから、こっちに渡して」
今の夫は、私が言う前にそっと手を差し出してくる。検査の付き添いさえ断られた日々が、もう遠い昔のようだ。
前の結婚が今どうなっているのかは知らないし、知りたいとも思わない。確かなのは、間違いなく今のほうが幸せだということだけだった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














