「進学費用は大丈夫なのか?」答えづらい質問が続いたお盆の席。だが、伯母が叔父にかけた一言で状況が一変
お盆の席で、叔父の質問が始まった
妻の実家では、毎年お盆になると親戚が集まります。その年も仏間に長机を並べ、十数人で食事を囲んでいました。
私も妻の隣に座り、久しぶりに会う親戚と近況を話していました。
しばらくすると、向かいに座っていた妻の叔父が私に声をかけてきました。
「上の子、来年から小学校だったよな」
「はい。もうランドセルも決めました」
そんな何気ない会話から始まったので、私も普通に答えていました。
ところが、叔父の質問はだんだん具体的になっていきました。
「中学から私立に入れるのか?」
「まだそこまでは決めていません」
すると叔父は、少し考えるような顔をして言いました。
「でも家賃、月10万円くらいだったよな。進学費用は大丈夫なのか?」
思わず返事に詰まりました。
家賃から貯金の話にまで広がって
家賃の額は、以前の集まりで住まいの話になったときに何気なく話したことがあります。まさか覚えているとは思っていませんでした。
「学資保険には入ってるのか?」
「一応、準備はしています」
「じゃあ貯金は?子どもが二人いたら結構かかるだろう」
そこまで聞かれると、さすがに答えづらくなりました。
叔父に悪気がないことは分かります。昔から親戚のことをよく気にかける人でした。
それでも、家賃や貯金、子どもの教育費まで親戚が集まる席で話すことには抵抗があります。
私は曖昧に笑いながら、「まあ、できる範囲で考えています」と答えました。
しかし叔父は気づかない様子で続けます。
「会社ではそろそろ役職もつく頃じゃないのか?」
そのとき、隣にいた妻が何か言おうとしました。
ところが、それより先に声を上げた人がいました。
「そこまで聞くことじゃないでしょう」
叔父の隣に座っていた伯母でした。
「もうそのくらいにしておきなさいよ。家賃も貯金も、親戚みんなの前で聞くことじゃないでしょう」
叔父はきょとんとした顔をしました。
すると、向かいにいた従兄も笑いながら続けました。
「叔父さん、自分の貯金額をここで聞かれたら答えないでしょ」
周りから小さな笑い声が上がりました。
叔父はしばらく黙ったあと、照れたように頭をかきました。
「そうか。ちょっと聞きすぎたな。悪かった」
「いえ、大丈夫です」
私がそう答えると、伯母がすぐに別の話題を振ってくれました。
それからは子どもの夏休みの話や、近所にできた店の話で盛り上がり、家計の話が出ることはありませんでした。
帰りの車で、妻が言いました。
「叔父さん、気になると何でも聞いちゃうんだよね」
「伯母さんが止めてくれて助かったよ」
親戚だからこそ気軽に聞けることもあります。ただ、家計や将来のことには、身内であっても踏み込みすぎない距離が必要なのだと感じたお盆の出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














