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2026.07.04(Sat)

「200万近く、引き出されてる」祖母の貯金から消えたお金。だが、叔母夫婦を問い詰めると最悪な事実が発覚

「200万近く、引き出されてる」祖母の貯金から消えたお金。だが、叔母夫婦を問い詰めると最悪な事実が発覚

とぼけた叔父

祖母が亡くなったあと、私は叔父を問いただしていた。

預けたはずの祖母の貯金が、大きく減っていたからだ。

「祖母の貯金、ずいぶん少なくなってましたね」

叔父は私の顔も見ずに、ぶっきらぼうに言い放った。

「わしは知らんぞ」

そのとぼけ方が、かえって答えになっていた。ここに至るまでの、数か月の出来事が頭をよぎった。

消えた200万

始まりは、祖母の入院だった。

金遣いの荒い祖母の通帳を、長女の叔母が預かっていた。

しっかり者だからと、家族の誰もが任せて安心していた。

父が入院費を出そうと切り出すと、叔母はなぜか渋った。

「あのお金は、まだ使わない方がいい」

理由を尋ねても、同じ言葉が返ってくるだけだった。何度頼んでも、通帳を見せようとしない。

「いくらあるのか、一度見せてほしい」

「今度でいいでしょう」

おかしいと感じた父が、とうとう叔母の家まで出向いて通帳を開いた。私も横で覗き込んだ。

「200万近く、引き出されてる」

残高はごっそり減っていた。何度も引き出された記録が、ずらりと並んでいる。

数字を目で追う父の横顔が、みるみるこわばっていった。問い詰められた叔母は、顔を伏せてとうとう白状した。

夫である叔父の商売の借金を、祖母の貯金で埋めていたのだ。

「いつか返すつもりだったの」

いつか、が来る保証はどこにもなかった。震える声に、言い訳の色がにじんでいた。減った200万は、結局戻ってこなかった。

空いた席

通帳はその後、母が引き取った。残りをかき集め、祖母の葬式はどうにか出すことができた。

叔母は青い顔で受付を手伝い、私と目を合わせようとしなかった。

迎えた葬式当日、参列者の中に叔父の姿はなかった。連絡もない。誰かが電話をかけても、留守番電話に切り替わるばかりだった。並んだ親族の椅子で、一つだけ空いたままの席があった。空席が、静かに彼の不在を示していた。

「後ろめたくて、来られなかったんでしょう」

親族の誰かが、ぽつりとそう漏らした。誰も叔父をかばわなかった。むしろ、その一言に何人かが小さくうなずいていた。

やはり叔父は、すべて知っていたのだ。「知らんぞ」の一言も、葬式を欠席したことも、それを裏づけていた。知らないなら、堂々と顔を出せばいい。出られなかったのは、後ろ暗さがあったからにほかならない。

逃げ切ったつもりでも、身内の中に居場所はもう残っていない。あの日以来、叔父から連絡が来ることは一度もなかった。空席が、そのことをはっきりと告げていた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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