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2026.07.04(Sat)

「はい、あなたはこっちね」妻にだけ料理を少なく出す義母。だが、娘の無邪気な疑問で状況が一変

「はい、あなたはこっちね」妻にだけ料理を少なく出す義母。だが、娘の無邪気な疑問で状況が一変

息子だけが特別な人

正月、親戚一同が義実家に集まっていた。

台所から次々に運ばれてくる料理を、義母は夫の前にばかり並べていく。刺身も、煮物も、いいところは全部息子の皿だ。

私の前に置かれた皿は、誰が見ても量が少なかった。

他の親戚には気前よくよそうのに、私にだけはいつもこうなのだ。

義母にとって、息子である夫は昔からずっと最優先で、嫁の私は数に入っていないのだと思う。結婚してから何年経っても、その序列は変わらなかった。

「はい、あなたはこっちね」

義母がそう言って私に渡したのは、取り分けの残りのような小鉢だった。

娘が生まれてからというもの、その差はますます隠さなくなっていた。

(お正月くらい、普通にしてほしいな)

そんな本音を飲み込んで、私は箸を取った。

子どもが見抜いた不公平

すると、隣で料理を待っていた小学生の娘が、テーブルの上をじっと見回していた。そして、はっきりとした声で言った。

「ママのごはんだけ少ないよ」

楽しげだった食卓が、その一言でしんと静まり返った。

「パパのはいっぱいなのに、どうして?」

娘は本当に不思議そうな顔をしていた。悪気などまるでなく、ただ目の前の光景をそのまま口にしただけだ。

だからこそ、その言葉は誰よりも鋭く響いた。義母は箸を宙で止めたまま、みるみる表情をこわばらせていく。

親戚たちも、気まずそうにお互いの顔をうかがっている。誰もが薄々気づいていたことを、子どもの一言があっさりと表に引きずり出してしまったのだ。

私は娘の頭にそっと手を置きながら、この場をどう収めればいいのか分からずにいた。

夫が守ってくれた日

その空気を変えたのは、隣にいた夫だった。

いつもは義母に何も言わない人が、静かに口を開いた。

「見ていていい気しない」

低いけれど、はっきりとした声だった。

「母さん、こういうのやめてよ。」

義母は目を見開き、言葉に詰まった。言い訳を探すように視線を泳がせたあと、力なくうつむいてしまう。周りの親戚も、静かに夫のほうへうなずいていた。

「……悪かったわ」

絞り出すようにそう言うと、義母は私に向かって深く頭を下げた。それから慌てて立ち上がり、私の皿に料理を盛り足していく。その手が、少しだけ震えているのが見えた。

それまで私と目も合わせなかった人が、その日は何度も「これも食べて」と勧めてくる。娘の素直な一言と、味方になってくれた夫のおかげで、長いあいだ抱えていたわだかまりが、正月の食卓でほどけていった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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