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2026.09.28(Mon)

「ジュースでも買いなさい」ただの世話好きの別部署の人だと思っていた。だが、昼休みの行動に思わず凍りついた

「ジュースでも買いなさい」ただの世話好きの別部署の人だと思っていた。だが、昼休みの行動に思わず凍りついた

断っても、ポケットに入れられた小銭

その方とは、同じ会社の別部署というだけの関係でした。

仕事で一緒になったことはなく、顔を合わせるのも廊下くらい。それでも気さくな方で、会えば向こうから声をかけてきました。

「今日は寒いですね」

最初は、そんな何気ない会話だけでした。

ところがある日、上着のポケットから小銭を出し、私に差し出してきました。

「ジュースでも買いなさい」

「いえ、そんな。いただけません」

そう断ると、その方は笑いました。世話好きな人なのだろうと、そのときは深く考えませんでした。

けれど、その後も同じことが続きました。

「本当に大丈夫ですから」

そう言っても、「いいから」と小銭を上着のポケットへ入れられます。

それが何回も続きました。

家に帰るたび、入れられた小銭を机の引き出しにしまいました。次に会ったら、もっとはっきり断ろう。そう思っていました。

誰にも話していない場所に、その方がいた

そのころ私は、昼休みになると会社を出て、近くの公園に車を停めて一人でお弁当を食べていました。

誰かを避けていたわけではありません。

ただ、昼くらいは一人で静かに過ごしたかったのです。その場所を誰かに話したこともありませんでした。

ある昼休み、運転席で食事をしていると、突然窓を叩く音がしました。

顔を上げると、袋を提げたその方が立っていました。

「これ、よかったら」

袋の中にはお菓子が入っていました。

私は返事に詰まりました。

「気にしていいと思う」と言われて

小銭を断ってもポケットに入れられ、一人で過ごしていた場所にも現れた。

そのことが重なり、私は上司に相談しました。

話を聞いた上司は、短く言いました。

「それは、気にしていいと思う」

「……はい」

誰かにそう言ってもらえたことで、ようやく自分が感じていた怖さを、そのまま受け止めてもいいのだと思えました。

しばらくすると、廊下でその方と顔を合わせることはなくなりました。それ以上、何か危害を加えられたわけではありません。

私は今も同じ会社で働いていますが、あれ以来、その方とは一度も話していません。

悪い人だったのかは、今も分かりません。声を荒らげられたこともありませんでした。

ただ、こちらが距離を取りたいと思っていても、相手にはそれが伝わっていない。そのことが、私には怖かったのです。

今でも上着のポケットに手を入れると、ときどきあの小銭の感触を思い出します。そして、あのころ自分がどこまで見られていたのかは、今も分かりません。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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