「子供のやったことだからね」子供がおもちゃを壊しても謝らないママ友。だが、正直な気持ちをぶつけると状況が一変
壊しても謝らないママ友
子どもの習い事仲間のママ友たちが、うちに遊びに来たときのことです。連れてきた子と一緒に、うちの子が大事にしていたおもちゃで遊んでいました。
ところが、しばらくして「バキッ」と嫌な音がしました。
見に行くと、お気に入りのおもちゃが無残に壊れています。
うちの子は、今にも泣きそうな顔をしながら、壊れたかけらを、そっと手のひらに集めていました。
お気に入りだっただけに、よほどショックだったのでしょう。
「大丈夫?」と私が駆け寄る横で、その子の母親は、手元のスマホから目も上げません。
連れてきた子を叱るでもなく、「ほら、次はこっちで遊ぼう」と、我が家の別のおもちゃを勝手に差し出す始末でした。
それでも、そのママ友は悪びれる様子もなく、こう言い放ったんです。
「子供のやったことだからね」
普段から、うちの子の持ち物を「赤ちゃんみたい」と笑うような人ではあったのですが、さすがに耳を疑いました。
穏やかに、でもはっきりと
感情的に怒鳴っても、この人には響かない。
そう思った私は、あえて静かに、けれどはっきりと返しました。
「壊れて悲しいって、この子が言ってます」
責めるのではなく、目の前の子どもの気持ちを、ただそのまま伝えただけ。
彼女は言葉に詰まり、決まり悪そうに視線を落としました。
それまで彼女のペースに合わせていた場の空気が、その一言で、すっと私のほうへ傾いたのが分かりました。
「……悪気は、なかったのよ」
いつも強気だった彼女が、初めて言い淀んだ瞬間でした。すると、その場に居合わせた別のママが、静かに助け舟を出してくれたんです。
「子どもの物でも、その子にとっては大事な宝物だもんね」
周りのママたちが、うちの子に優しく声をかけ、次々とうなずきます。彼女はだんだん小さくなって、それ以上は何も言えませんでした。
謝罪の言葉こそ最後までありませんでしたが、その日を境に、彼女がうちの子や持ち物を軽んじる冗談を口にすることは、ぴたりとなくなりました。
後日、彼女はうちの子に、新しいおもちゃを渡してきました。ぶっきらぼうな「これ」の一言でしたが、あの人なりの精一杯だったのかもしれません。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














