tend Editorial Team

2026.07.06(Mon)

「他の職員じゃだめだ、お前が一番いい」介護職員にしつこい態度をとる利用者→相談した上司の態度に絶句

「他の職員じゃだめだ、お前が一番いい」介護職員にしつこい態度をとる利用者→相談した上司の態度に絶句

「我慢して」で流した上司

介護の仕事に就いて二年目の、まだ二十代半ばの頃だった。

受け持っていた男性の利用者が、私にだけ特別な対応を求めるようになった。

「他の職員じゃだめだ、お前が一番いい」と、事あるごとに私を呼びつける。

私が休むと決まって荒れ、勤務のシフトや私生活のことまで探ろうとした。

ほかの利用者の対応が回らなくなるほど、その執着は度を越していた。

「今日は疲れてるから、お前がずっとそばにいろ」と、私を独り占めしようとする日もあった。

断ると機嫌を損ね、周りの職員にまで当たり散らす。もう私だけの問題では、済まなくなっていた。

困り果てて上司に打ち明けたが、反応は冷たかった。

「利用者の方優先だから我慢して」

それで話は終わり。誰も助けてはくれないのかと、心細さが募った。

利用者だからで片づけられてしまえば、私はただ耐えるしかないのか。理不尽さに、胸がふさがった。

記録を突きつけた日

それでも、泣き寝入りするのは違うと思った。

私はその日から、言われたことや起きた出来事を、こまめに書き残すようにした。

いつ、どんな要求をされ、どんな詮索を受けたのか。日付入りで、淡々と記録していった。

半年ほど続けたノートを手に、私は施設の管理者に面談を申し込んだ。

積み上げた記録を前に、管理者の顔つきが引き締まった。

「よく我慢してくれたね。すぐ対応します」

その言葉に、張り詰めていたものが少しほどけた。ちゃんと受け止めてくれる人が、ここにはいた。

施設は正式に方針を決め、私の担当を変更し、利用者には管理者からきちんと注意がなされた。

職員全員で対応を共有し、私一人に負担が偏らない体制も整えられた。

「仕方ない」と繰り返していた上司は、ばつが悪そうに黙り込んでいた。

担当が変わると知らされた利用者は、しばらく何か言いかけて、結局うつむいた。あんなに強気だった人が、決まりの前ではもう何も言えなかった。

声を上げなければ、きっと何も変わらなかった。記録という形で示したからこそ、施設は動いてくれたのだ。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.08.21(Fri)

「あの人って、家族とは実際どうだったの?」法事で答えにくい質問を繰り返す叔父。だが、親戚の一言で空気が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.08.21(Fri)

「親孝行でもしなさい、暇なんだから」就職活動中に親戚の集まりに参加した私。だが、失礼な質問に思わず言い返した
tend Editorial Team

NEW 2026.08.21(Fri)

「玄関前のゴミ袋、私のじゃありません」管理会社にも分からなかった謎のゴミ袋。だが、置いてあった理由に絶句
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.04.07(Tue)

オールスター感謝祭、粗品がスノボ金・木村葵来に「メダル、ミラノに返してこい!」と絶叫し、SNSでは「粗品めっちゃ怖すぎ」...
tend Editorial Team

2026.01.12(Mon)

「一般人は手も足も出ない」「高いし、無理だわ」と悲痛な声も。サンドウィッチマン富澤、ハワイの物価高に「値段見たら何もでき...
tend Editorial Team

2026.08.10(Mon)

「おばあちゃん、まだ来ないの?」義母の予定変更に振り回された私。だが、親戚の一言に救われたワケ
tend Editorial Team