「面倒な仕事は3人に任せればいいよ」役員を辞退したママ友が、保護者グループへ誤送信した本音
役員決めで手を挙げた3人
新年度の保護者会で、クラス役員を決めたときのことです。
立候補する人はおらず、教室には気まずい沈黙が続いていました。
すると、普段から保護者同士の集まりで中心になることが多いママ友が口を開きました。
「ごめんなさい。今年は仕事が忙しいから、私はできないかな」
事情があるなら仕方ありません。誰も彼女を責めませんでした。
結局、私を含む3人が役員を引き受けることになりました。
保護者会が終わると、彼女は私たちのところへ来て、笑顔で言いました。
「大変だと思うけど、頑張ってね。できることがあったら手伝うから」
その言葉を聞き、少し安心したのを覚えています。
ところが、その日の夜。クラス全員が入っている連絡用グループに、彼女からメッセージが届きました。
「面倒な仕事は、役員になった3人に任せればいいよ。私は絶対無理」
明らかに、親しい誰かへ送るつもりだった文章でした。
数分後、メッセージは削除されました。
続けて、彼女から短い謝罪が届きます。
「すみません。送り先を間違えました」
しかし、すでに何人もの保護者が読んでいました。
問題だったのは辞退したことではなかった
翌朝、園の送迎で彼女と顔を合わせました。
彼女は私たちを見つけると、気まずそうに近づいてきました。
「昨日のメッセージ、本当にごめん。疲れていて、つい変な書き方をしちゃって」
すると、一緒に役員を引き受けた一人が静かに答えました。
「役員を断ったことを怒っているわけじゃないよ。事情は人それぞれだから」
彼女は少し安心したようにうなずきました。
しかし、もう一人が続けます。
「でも、私たちが引き受けた仕事を“面倒な仕事”と言われたのは悲しかった」
その言葉に、彼女は黙り込みました。
私たちも、好きで役員になったわけではありません。それでも、誰かがやらなければ行事を進められないと思い、引き受けたのです。
彼女はしばらくうつむいたあと、改めて頭を下げました。
「本当にごめんなさい。引き受けてくれた人への言い方じゃなかった」
その場ですぐに以前の空気へ戻ったわけではありませんでした。
それでも彼女は、口先だけで終わらせたくなかったようです。
秋の行事では、各家庭に募集された当日の受付係へ自分から手を挙げました。
準備の日にも顔を出し、机を運んだり、配布物をそろえたりしていました。
作業を終えた彼女は、私たちに言いました。
「やってみたら、思っていた以上に大変だった。あのときは本当にごめんね」
誤送信された言葉を、なかったことにはできません。
けれど、役員を辞退したことよりも、引き受けた人を軽く見るような発言こそが、周囲の信頼を失う原因になったのだと思います。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














