「二回目はちょっと気になったね」披露宴で鳴り響いた携帯電話の着信音。だが、二回目の着信に感じた本音とは
穏やかに始まった披露宴
親しくしている同僚の結婚式に招かれたときのことです。
私は少し早めに会場へ入り、受付で顔なじみの人たちと挨拶を交わしてから席に着きました。
新婦は普段から穏やかで、周囲への気遣いを欠かさない人です。
披露宴でも、ゲスト一人ひとりに笑顔を向けていて、会場全体が温かな空気に包まれていました。
「いい式だね」
同じテーブルの同僚とそんな話をしながら、私もゆっくり料理や余興を楽しんでいました。
一度目は仕方ないと思ったけれど
余興が始まってしばらくしたころ、会場に突然、携帯電話の着信音が響きました。
音の主は、少し離れた席にいた女性でした。
驚いた様子でスマホを確認し、すぐに音を止めています。
あとから聞いたところ、その女性は小さな子どもを家族に預けて出席していて、何かあったときに連絡を受けられるよう、スマホの音を消していなかったそうです。
事情を知れば、それ自体は理解できました。
私も一度目については、「うっかり鳴ってしまったのかな」と特に気にしていませんでした。
ところが、その後も女性はスマホをそのままテーブルの上に置いていました。
そして新郎新婦に向けた友人スピーチの途中、また同じ着信音が会場に響いたのです。
今度は周囲からも何人かがそちらを振り返りました。
女性は慌てて電話を切りました。
事情があるのは分かります。
それでも、二度目が鳴る前に振動だけに切り替えたり、心配なら一度席を外したりすることもできたのではないかと感じました。
事情があっても、気遣いはできる
披露宴が終わったあと、同じテーブルだった同僚が小さな声で言いました。
「さっきのスマホ、二回目はちょっと気になったね」
私も同じことを感じていました。
子どものことが心配で連絡を受けられるようにしていた気持ちは理解できますし、本人も悪気があったわけではないのでしょう。
ただ、新郎新婦にとっては一度きりの大切な日です。特にスピーチや余興の最中は、ほんの少しの音でも思った以上に目立ちます。
事情があるからこそ、周囲への配慮も少しだけ必要だったのではないか。幸せそうな新婦の姿を思い返すたび、今でもそんなことを考えてしまいます。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














