「あなたは家にいても役立たず」妻との喧嘩。1日中、妻と家事を変わると、夫婦の空気が一変
こたえた一言
結婚して三年目のある夜、口論の末に妻が言い放った。
「あなたは家にいても役立たず」
私は家計を支えるために残業続きで、休日出勤もあった。その言葉は、さすがにこたえた。
「役立たずって、それはないだろ」
言い返したものの、妻も引かない。冷静になれず、その日は頭を冷やしたくて実家に一泊した。
翌日戻っても、妻は「私だけ休みがない」と繰り返すばかり。話は平行線のままだった。
このままでは、責め合うだけで何も変わらない。私はテーブルに向き直り、思いきって切り出した。
「じゃあ一日代わる」
妻は少し驚いた顔をしていた。次の休み、私が家事も育児もすべて担当し、妻には完全に休んでもらうことにした。
代わって見えた景色
朝食の片づけに始まり、洗濯、掃除、買い物、子どもの相手。息をつく間もなかった。
一つ終わらせるたびに、次の用事が待っている。
洗剤の詰め替え、たまった郵便物、鳴りやまない「ママは?」の声。
「ちょっと待ってな、今やるから」
子どもに何度そう言っただろう。自分の食事は立ったまま、数分でかき込んだ。
終わりのない細かな用事が、こんなにあるとは思ってもみなかった。夕方には足が棒になっていた。
「よく毎日、これをこなしてたな…」思わず声が漏れた。
その様子を見ていた妻が、静かに口を開いた。
「一日、お疲れさま。正直わかってもらえないと思ってた」
その声には、責める色はもうなかった。私はコップの水を一気に飲み干して、ようやく人心地ついた。
「ありがとう。あなたが外で頑張ってるのも、本当は分かってるの」
私は首を横に振った。
「こっちこそ、家のことを丸投げにしてた。ごめん」
その夜、私たちは互いの一日を、初めて具体的に語り合った。
私の残業のこと、妻がひとりで抱えてきた家のこと。知らなかったことばかりだった。
分担を一つずつ決め、感情的になる前に話す時間を作ろうと約束した。どちらが大変かを競うのは、もうやめようと。
役に立たない、なんて言葉は、もうどこからも出てこなかった。夫婦とは、こうして少しずつ歩み寄っていくものなのだと思う。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














