「放っておいてほしい」同棲を先延ばしにしていた彼が隠していた200万円の借金。女性が別れを決めた理由
半同棲のまま、二年が過ぎていた
四十代になった今でも、二十代のあの頃のことをよく思い出します。
結婚しようねと言い合っていた人がいて、彼はほとんど私の部屋で暮らしていました。
それなのに、新しい部屋を二人で借りようとすると、いつも話が止まります。
物件のページを見せても、「今のままで困ってないじゃん」と笑うだけ。
敷金や引っ越し代の話になると、「そんなに急がなくてもいいだろ」と話題を変えました。
「急いでないよ。でも、ずっとこのままなの?」
そう聞いた夜、彼は財布と一枚の封筒を持って部屋を出ていきました。
「コンビニに行ってくる」
なぜか気になり、少し遅れて外へ出ると、彼はコンビニを通り過ぎ、その先にあるATMコーナーへ入っていきました。
機械の前で操作を終えた彼の手には、細長い明細がありました。
「何の支払い?」
私に気づいた彼は、しばらく黙っていました。
「…借金がある」
引っ越しの話を避けていた理由
部屋へ戻ってから聞いたのは、数年前に車で事故を起こした際、修理などの支払いのために200万円を借りたという話でした。
返済は続けていましたが、まだかなり残っていました。
「じゃあ、引っ越しの話を避けてたのも…」
彼はうなずきました。
「まとまった金を出せないって言ったら、理由を聞かれるだろ。知られるのが嫌だった」
私は責めるより先に、これからどうするかを考えようとしました。紙を出して、彼の収入と毎月の支出を書き、一緒に暮らした場合の家賃や生活費も並べました。
「返す方法も含めて、一緒に考えようよ」
けれど彼は首を振りました。
「いい。放っておいてほしい」
借金があること以上に、その言葉が引っかかりました。
結婚を考えているのに、お金の問題を隠したまま、一緒に考えることさえ拒まれたからです。
後日、姉に事情を話しました。
「200万円の返済が、まだ終わっていなかった」
姉は少し黙ったあと、「借金より、話し合えないことのほうが心配だね」と言いました。
私も同じ気持ちでした。
次の休みに彼の荷物をまとめ、合鍵を返してもらいました。
「一緒に考えられないなら、一緒には住めない」
彼はしばらく箱を見ていましたが、最後は「分かった」とだけ言って帰っていきました。
借金があったから別れた、というよりも、大事な問題を二人で話せないまま結婚することが怖くなったのだと思います。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














