「3万円はすぐ返すから、そんなに怒るなよ」3万円を少しずつ返していた知人。半年後に完済した直後、届いた一文に唖然
2週間だけ、という約束
三十代のころ、知人から3万円を貸してほしいと頼まれたことがあります。
財布を落としてしまい、給料日までの2週間だけ困っているとのことでした。近所のファミリーレストランでそう聞かされ、私は1万円札を3枚渡しました。
「ほんとに助かる。2週間だけだから」
「じゃあ、返す日は決めておこう」
「給料日の25日に返すね」
帰宅してから、私は手帳に貸した日と金額、返済予定日を書いておきました。
お金の貸し借りをした以上、あとで曖昧にならないようにしておきたかったのです。
ところが、25日を過ぎても返済はありませんでした。
数日待ってから、会ったときに「返す日はどうしようか」と尋ねると、彼女は少し面倒そうな顔をしました。
「3万円はすぐ返すから、そんなに怒るなよ」
私は怒っているつもりはありませんでした。ただ、いつ返してもらえるのかを決めたかっただけです。
それでも話を続ければ、本当に怒っているように受け取られそうで、その日はそれ以上言いませんでした。
返ってくるのは、いつも少しずつだった
それから私は、月に一度だけ連絡することにしました。
責める言葉は入れず、「これまでに受け取った金額」「残っている金額」「次はいつ返せそうか」の三つだけを短く送ります。
すると、しばらくして少額ずつ返ってくるようになりました。
一度に全額ではありません。現金で渡された月もあれば、振り込みがあった月もあります。
そのたびに私は手帳へ日付と金額を書き足しました。
ところが何か月かたったころ、彼女から「もう少し返していなかった?」と言われました。
私は手帳を開き、これまで受け取った日と金額を一緒に確認しました。
「ここに、その都度書いてあるよ」
彼女はしばらくページを見ていました。
「…残り、いくら?」
「1万3000円」
「じゃあ、今月中にまとめて返す」
そう言われましたが、その月に振り込まれたのは8000円でした。
残りは5000円です。
半年後に届いた最後の一通
最初に貸してから半年を少し過ぎたころ、その5000円も振り込まれました。
私は通帳と手帳を確認し、合計3万円が戻っていることを確かめました。
これでもう連絡する理由はありません。
私は「全額確認しました。ありがとう」とだけ送りました。
しばらくして、彼女から返信がありました。
「あなたとは、たぶん合わなかったんだと思う」
返済を求めただけなのに、最後までお金の話そのものを嫌がられていたように感じました。
それでも、曖昧にせず記録を残しておいてよかったと思っています。
私は半年分の日付と金額が並んだ手帳を閉じ、そのまま机の引き出しへ戻しました。それ以降、彼女と連絡を取ることはありませんでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














