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2026.09.03(Thu)

「娘が押されたら怖い」階段を降りる園の子供たち。だが、背中を押してしまう子供に先生が取った行動とは

「娘が押されたら怖い」階段を降りる園の子供たち。だが、背中を押してしまう子供に先生が取った行動とは

帰りの階段で、いつも少し身構えていた

娘が年少だったころ、同じクラスに新しく入園してきた子がいました。

帰りの階段では、子どもたちと保護者が続いて下りていきます。

その子は先へ行きたい気持ちが強いのか、最後の数段になると前の子との間が近くなり、後ろから押すような形になることがありました。

娘のすぐ後ろにいる日は、私は下りきるまで落ち着きませんでした。

(娘が押されたら怖い)

一度、階段の下で先生にそのことを伝えました。

先生はすぐに否定することも、その子だけを呼んで叱ることもせず、

「こちらでも気をつけて見ますね」と答えました。

それから何日かたった帰り、階段の上で先生が子どもたち全員に声をかけました。

「階段は手すりを持って下りましょう」

誰かの名前が出たわけではありません。ただ、全員が守る帰りのルールとして伝えられました。

子どもたちは手すりのある側へ並び、順番にゆっくり階段を下りていきます。前の組が進んでから、次の組が動く形です。

「わたし、まんなか」

娘は楽しそうに列へ入りました。

私は娘の手を握る代わりに、手すりをしっかり持つよう声をかけました。階段の途中に少し間ができたことで、以前のように後ろから急かされる感じもなくなりました。

最初のころ、その子は列から先に出ようとすることもありました。

すると先生が、「手すりね」と短く声をかけます。

強く叱る言い方ではありません。それでも、その子は立ち止まって手すりを握り、前の子が進むのを待つようになりました。

いつのまにか、押されることはなくなっていた

何週間かたったころ、私はふと気づきました。

先生が声をかける前から、その子が自分で手すりを持っていたのです。

そういえば、後ろから押されることも、いつのまにかなくなっていました。いつからだったのか思い出せないほど、少しずつ変わっていたのだと思います。

ある日、娘が階段の途中で立ち止まりました。靴が脱げかけたようです。

私は一瞬、「後ろが詰まる」と思いました。

ところが振り返ると、その子は一段上で止まり、娘が動くのを待っていました。

娘が靴を直してから、

「ありがとう」

と言うと、その子もそのままゆっくり下りてきました。

近くにいたその子の保護者が、こちらを見て小さく笑いました。私も会釈を返しました。

卒園まで、その子とは同じクラスでした。

年長になるころには、階段で手すりを持つのは当たり前になり、前が止まれば自分も止まって待つようになっていました。

最初は危ないと感じていた私も、いつしか帰りの階段で身構えることはなくなっていました。

一度強く注意されたから変わったのではなく、毎日同じやり方を繰り返したから、少しずつ身についたのかもしれません。

あのとき先生が作ったのは、誰か一人を叱るための決まりではなく、みんなが安全な下り方を覚えるためのルールだったのだと思います。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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