「私も最初、無視されたと思ったの」挨拶が返ってこない先輩ママ。だが、別の母親から聞いた意外な理由
何度声をかけても、返事がなかった
子どもが園に通っていたころ、朝の門の前ではいつも同じ保護者と顔を合わせていました。
そのなかに、子どもの学年が一つ上のママがいました。明るくて話しやすく、入園して間もない私に、持ち物や行事のことをよく教えてくれた人です。
「連絡帳は前の日に準備しておくと、朝が楽だよ」
そんなふうに気軽に話してくれていたので、私も会えば挨拶をするようになりました。
ところが、ある朝のことです。
「おはようございます」
すれ違いざまに声をかけましたが、その人は下を向いたまま通り過ぎていきました。
聞こえなかったのかなと思いましたが、翌日も、その次の日も似たようなことが続きました。
園の中で顔を合わせれば普通に話してくれるのに、朝の門では返事がありません。
「私、何かしてしまったかな」
そう考えるようになり、だんだん自分から挨拶するのをためらうようになりました。
「私も最初、無視されたと思ったの」
それからしばらくした朝、別のママと門の近くで話していると、その人がやってきました。
子どもの荷物を気にしながら足元を見て歩き、そのまま私たちの前を通り過ぎようとします。
隣にいたママが少し大きめの声で、「おはよう」と声をかけました。
数歩進んだところで、その人はようやく振り返りました。
「あ、ごめん。おはよう」
その様子を見ていた私に、隣のママが笑いました。
「私も最初、無視されたと思ったの。朝は子どものことや足元ばかり見ていて、周りに全然気づかないみたい」
話を聞くと、そのママも以前、何度か挨拶に反応してもらえなかったことがあったそうです。
それでも、近くまで行って顔を見せながら声をかければ、いつも普通に返事をしてくれるのだといいます。
そこで初めて、私も思い当たりました。
園の中で話すときには、あの人が私を避けているように感じたことは一度もありません。朝の短いすれ違いだけを見て、「嫌われたのかもしれない」と考えていたのです。
次の朝は、少し近くから声をかけた
翌朝、その人が門のところまで来たのを見て、私は通り過ぎる前に少し近づいて声をかけました。
「おはようございます」
その人は顔を上げると、いつもの笑顔になりました。
「おはよう。最近、朝あんまり話してなかったね」
私は少し拍子抜けしながら、「そうですね」と笑いました。
相手の態度が気になったとき、見えている場面だけで理由を決めつけてしまうことがあります。
もちろん、挨拶が返ってこなければ寂しく感じるのも自然なことです。それでも今回は、少し声をかけるタイミングを変えただけで、以前と同じように話せるようになりました。
今でもその人は、朝になると子どもの様子や足元を気にしながら門を入ってきます。私はそんな姿を見つけると、顔が上がったころを見計らって「おはようございます」と声をかけています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














