「30代でまだ家も買ってないのか」お盆に親戚の前で家を急かす叔父。だが、母の一言で状況が一変
親戚が集まった盆の席で
その年のお盆、実家には親戚が大勢集まり、居間は久しぶりの再会でにぎわっていました。
座卓には母が用意した料理が並び、あちこちで近況を報告する声が聞こえます。私もその輪に入り、穏やかな時間を過ごしていました。
そんなとき、父の弟である叔父が私に話を振ってきました。
「そういえば、お前はまだ家を買ってないのか?」
昔から思ったことをはっきり口にする叔父です。私は少し身構えながら、「まだですね」と答えました。
すると叔父は、驚いたような顔をします。
「30代でまだ家も買ってないのか。うちの息子は32で買ったぞ」
その声が大きかったこともあり、周囲の親戚もこちらを見ました。
「男なら、そのくらい思い切って決めないとな」
叔父に悪気はなかったのだと思います。自分の経験から、早く家を持ったほうがいいと考えていたのでしょう。
ただ、従兄弟と比べられながら大勢の前で言われると、居心地のいいものではありません。
「まだ、じっくり考えているところなんです」
そう答えましたが、叔父は納得していない様子でした。
母が止めてくれた一言
「考えているだけじゃ、いつまでたっても決まらんぞ」
もっともらしく言われると、その場で強く言い返すのもためらわれます。
私がどう返そうか迷っていると、料理を運んできた母が会話を聞いていました。
盆を座卓に置くと、叔父に向かって言います。
「もうそのくらいにして。家を買うかどうかも、いつ買うかも、この子が決めることでしょう」
叔父は「親戚だから言ってやってるんだ」と返しました。
母は声を荒らげることなく続けます。
「心配してくれるのはありがたいけど、人と比べて急かすことじゃないでしょう。それぞれ事情もあるんだから」
叔父は少し黙ったあと、「まあ、そうかもしれんな」とだけ言いました。
母もそれ以上責めることはせず、「ほら、料理が冷めるよ」と話を切り替えました。
その後、叔父から家の話を持ち出されることはありませんでした。
私は最後まで叔父に言い返せませんでしたが、大勢の前で比べられて困っていることに母が気づき、止めてくれたことがありがたかったです。
家を買う時期も、そもそも買うかどうかも、人によって違います。あの日の母の言葉は、今でも心に残っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














