「そろそろ作らんと、もう30代でしょ」親戚の前で急かし続けた叔父。だが、義母がぴしゃりと止めた正論
親戚が集まる席で
去年のお盆、妻の実家へ帰省したときのことでした。
親戚が十五人ほど集まり、リビングでは食事を囲みながら、あちこちで久しぶりの再会を喜ぶ声が上がっていました。
私も妻も、最初はすっかりくつろいでいました。
ところが、そんな席で六十代の叔父が、ふいに私たち夫婦へ話を向けてきたのです。
「そろそろ作らんと、もう30代でしょ」
何のことかは、すぐに分かりました。子どものことです。
それまでにぎやかだった周囲の会話が少し静まり、妻は困ったように笑いました。
「授かりものですから…」
やんわりと話を終わらせようとした妻でしたが、叔父は気づかなかったのか、そのまま続けます。
「タイミングとか言ってたら、40になるぞ。早い方がいいんだから」
私は妻の表情が曇ったのを見て、さすがに黙ってはいられませんでした。
「そのことは、二人で考えていますから」
そう伝えたのですが、叔父は「親戚だから言うんだ」と笑い、さらに共働きのことまで持ち出してきます。
悪気というより、自分は人生の先輩として助言しているつもりなのかもしれません。それでも、大勢の前で何度も言われる話ではありませんでした。
義母がぴしゃりと止めた正論
義母も最初は、「本人たちが考えていることでしょう」と穏やかに止めていました。
それでも叔父が「早い方が身体も楽なんだ」と話を続けると、とうとう義母の表情が変わりました。
妻もすっかり口数が減り、膝の上へ視線を落としています。
そこで義母は叔父の方を向き、はっきりと言いました。
「もうその話はやめて。産む産まないは、この子たち二人が決めること。あなたが口を出すことじゃないでしょう」
叔父は一瞬言葉に詰まり、「……悪気はなかったんだ」と小さく返しました。
義母もそれ以上責めることはせず、別の話題を振りました。すると親戚たちもそれに合わせるように会話を戻し、重くなっていた空気が少しずつほどけていきました。
帰りの車の中で、妻がぽつりと言いました。
「お母さんが言ってくれて、救われたね」
私も途中で止めようとはしましたが、妻があそこまで困る前に、もっと早く話を切り上げられたらよかったと思います。
それでも、妻の気持ちを見てきっぱり線を引いてくれた義母の言葉は、今でも心に残っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














