「洗濯物、一緒に洗っておくから出してね」何でも世話を焼く義母に戸惑った私。だが、夫に本音を打ち明けた結果
初めて泊まった夜、何度も開くふすま
結婚して初めて、夫の実家に泊まったときのことです。
夕食を終え、用意してもらった和室で荷物を整理していると、義母がふすまを開けて入ってきました。
「敷布団、薄くない?もう一枚出そうか」
十分ですよと答えると、「そう?」と言って一度は部屋を出ていきました。
ところが少しすると、今度は麦茶の入ったポットとコップを持って戻ってきます。
「夜中に喉が渇いたら飲んでね。台所も遠慮しないで使っていいから」
さらに寝る前には、窓がきちんと閉まっているかを確かめに来ました。
夫から「母さんは世話を焼くのが好きなんだ」とは聞いていました。それでも、ここまで細かく気にかけてもらうとは思っていませんでした。
ありがたい反面、いつ義母が部屋に入ってくるのか分からず、私はなかなか気を抜けませんでした。
翌朝、洗濯かごを持ってきた義母
翌朝、部屋で化粧をしていると、ふすまの向こうから義母の声がしました。
「洗濯物、一緒に洗っておくから出してね」
返事をする間もなくふすまが開き、義母が洗濯かごを持って入ってきました。
「あ、自分の分は持って帰って洗います」
そう答えると、義母は少し驚いた顔をしました。
「そんなの遠慮しなくていいのに。どうせみんなの分を回すんだから」
さらに鏡の前に並べていた化粧品を見て、
「その口紅、きれいな色ね。もう少し明るい色も似合いそう」
と笑います。
悪気がないことは分かりました。むしろ、義母なりに私を家族として迎えようとしてくれているのだと思います。
それでも、洗濯物や化粧品まで見られると、少し踏み込まれすぎているように感じました。
朝食の席でも、湯呑みが空きかければすぐにお茶を足してくれます。前日に私があまり食べなかった料理は、「これは苦手だった?」と聞かれました。
ひとつひとつは親切です。ただ、それがずっと続くと、私はだんだん緊張してしまいました。
夫に話して分かったこと
帰りの車の中で、私は夫にそのことを話しました。
「お義母さんが嫌なわけじゃないんだけど、ずっと気にかけてもらうと、ちょっと落ち着かなくて」
夫は少し笑って言いました。
「母さん、昔からあんな感じだよ。僕の友達が泊まったときも、朝になったら服まで洗おうとしてた」
家に来た人には何でもしてあげたくなる。それが義母にとっては、ごく普通のことなのだそうです。
「嫌だったら、普通に言っていいと思うよ。母さん、言われないと気づかないから」
その言葉を聞いて、少し気持ちが軽くなりました。
次に泊まったとき、義母が洗濯物を預かろうとしてくれたので、私は「ありがとうございます。でもこれは自分で持って帰ります」とはっきり伝えました。
朝も、「まだ寝ていたいので、起きたらこちらから行きますね」とお願いしました。
義母は「あら、そうなのね」と言っただけで、特に気を悪くした様子はありませんでした。
それからは、義母も部屋に入る前に声をかけてくれるようになりました。
親切でも、心地よい距離は人によって違います。我慢するのではなく、自分がどうしてほしいのかを伝えることで、義母との付き合いはずいぶん楽になりました。
今でも義実家へ行けば、義母はあれこれ世話を焼いてくれます。ただ以前と違うのは、私も「それは大丈夫です」と自然に言えるようになったことです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














