「話が聞こえないから、テレビをつけるのはやめて」居心地の悪い義実家。だが、帰省を重ねた私たちに義母が放った一言
夫の実家へ行くと、私と子どもは黙って座っていた
夫の実家へ帰省すると、会話の中心はいつも義母と夫でした。義母が私の知らない親戚の話を夫に振り、そこから夫の子どもの頃の話が続きます。
私も相槌を打ってみるのですが、そのまま二人の会話が進んでいきます。子どもも最初は聞いていましたが、退屈したのかテレビをつけることがありました。
すると、義母から声がかかります。
「話が聞こえないから、テレビをつけるのはやめて」
子どもはテレビを消し、私たちはまた黙って座ります。誰かに意地悪をされているわけではありません。それでも、何もすることがないまま会話が終わるのを待つ時間は、帰省のたびに長く感じられました。
夫にも何度か伝えました。
「私たち、ずっと座って待っているだけなんだけど」
けれど夫から返ってくるのは、「気にするな」という言葉だけでした。
玄関で靴を履いたまま、初めて別行動を選んだ
ある帰省の日、私は前の晩から一つ決めていました。
夫の実家へ着き、玄関で靴を脱ごうとしたところで、そのまま夫に言いました。
「私たちは近くでランチにするので、ゆっくり話してきて」
責めるつもりはありませんでした。義母と夫が昔話をしたいなら、その時間を二人で過ごせばいい。その間、私と子どもも無理に座って待たなくていいのではないかと思ったのです。
夫は少し驚いた顔をしましたが、しばらくして「分かった」と答えました。
私と子どもは近くの店へ行き、お昼を食べました。会話に入れないまま座り続けることもなく、子どもと好きな話をしながら過ごせます。
二時間ほどして夫を迎えに行くと、夫も支度をして出てきました。
その日は、帰省した日のいつもの疲れをほとんど感じませんでした。
何度か続けたあと、義母が玄関で待っていた
それからの帰省でも、同じようにしました。夫だけが実家へ上がり、私と子どもは近くで過ごしてから迎えに行きます。
二度目に迎えに行ったときには、義母が玄関先まで出てきました。そして三度目か四度目の帰省では、私たちが戻るころに玄関で待っていました。
私たちの顔を見ると、義母が言いました。
「あなたたちも上がりなさいよ。話ばかりして、悪かったわね」
「そりゃそうだ」
奥から義父の声も聞こえてきました。
義母は少し困ったように笑い、もう一度「上がって」と言いました。
私には、義母が私たちをわざと会話から外していたというより、二人で話し込むうちに、こちらが黙っていることに気づいていなかったように思えました。
その後は、義母も私や子どもに話を振ってくれるようになりました。夫との昔話が始まることは今もあります。それでも途中で、「あなたはどう?」「学校ではどうなの?」とこちらにも声がかかります。
子どもも、今では義母の昔話に質問することがあります。
やめたのは、夫の実家へ行くことではありません。会話に入れないまま、黙って座り続けることでした。少し距離を取り方を変えただけで、帰省の時間は以前よりずっと過ごしやすくなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














