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2026.08.26(Wed)

「枝豆を持ってきたから、開けてちょうだい」朝早くから実家に訪ねてきた隣人。だが、私が伝えた事実に驚いた瞬間

「枝豆を持ってきたから、開けてちょうだい」朝早くから実家に訪ねてきた隣人。だが、私が伝えた事実に驚いた瞬間

朝7時、玄関を叩く音で目が覚めた

実家に帰省していた朝のことです。インターホンの音で目が覚めました。

一度鳴ったあと、少し間を置いてもう一度。それでも誰も出ないと、今度は玄関の戸をドンドンと叩く音がしました。時計を見ると、まだ朝の7時でした。

「朝どりの枝豆を持ってきたから、開けてちょうだい」

声の主はお隣さんでした。とても早起きの方で、家庭菜園で採れた野菜をときどき母に届けてくださいます。

きっとその方にとっては、もう十分に活動している時間なのでしょう。

ただ、母は奥の部屋でまだ寝ています。耳が遠いため、インターホンも玄関を叩く音も聞こえていないようでした。

玄関に近い部屋にいた私は音に気づいていましたが、その日はあえて出ませんでした。

8時前にもう一度お隣さんが訪ねてきたころには、母も起きて台所にいました。今度はインターホンに気づき、玄関で笑いながら枝豆の袋を受け取っていました。

言いづらかったので、事情だけを伝えた

その日の午後、道でお隣さんと顔を合わせました。

いつもどおり機嫌よく、「枝豆、もうゆでた?」と聞いてきます。

何も言わなければ、また早朝に訪ねてくるかもしれません。ただ、「朝7時は早いです」と言うのもためらわれました。善意で野菜を届けてくださっていることは分かっていたからです。

少し迷ってから、私は事情だけを伝えることにしました。

「母は耳が遠いので、玄関を叩いても聞こえないんです」

朝は特に、奥の部屋で寝ているので聞こえにくいのだと続けました。

すると、お隣さんは目を丸くしました。

「聞こえてなかったの?」

そして、少しばつが悪そうに笑いました。

「私、てっきり居留守を使われているのかと思って。それで叩いていたのよ」

その言葉を聞いて、玄関を叩く音がだんだん強くなっていた理由が初めて分かりました。

私は「こんな朝早くから」と困っていましたが、お隣さんはお隣さんで、「いるはずなのに出てこない」と思っていたのです。

次に野菜が届いたのは、昼前だった

翌朝は、インターホンの音で起こされることはありませんでした。

母と台所にいた昼前になって、一度だけチャイムが鳴りました。玄関を開けると、お隣さんが野菜の入った袋を提げて立っています。

「これくらいの時間なら聞こえるでしょう」

お隣さんが笑うと、母も「悪いわねえ」と笑いながら袋を受け取りました。そのまま二人は、枝豆のゆで方や畑の話をしばらく続けていました。

私は何も言いませんでした。もう伝えることはなかったからです。

帰る日には、お隣さんが道まで出てきて「またおいで」と手を振ってくれました。

困った人だと思っていましたが、お隣さんにもこちらの事情が分からなかっただけなのかもしれません。

今でも実家に帰ると、ときどき玄関先に野菜の袋が届きます。ただし、やって来るのは母が起きている昼前になりました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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