「やめろ、真夜中に何の音だ!」深夜まで続く近所の騒音。だが、住民たちが相談して動いた結果
夜になると聞こえてくる大きな音
私が暮らしているのは、田んぼに囲まれた静かな住宅街です。
夜になると車の通りも減り、窓を開ければ虫の声が聞こえるような場所でした。
ところが、ある時期から近所の一軒の家から、大きな音が聞こえるようになりました。
音楽なのかラジオなのか、はっきりとは分かりません。ただ、窓を閉めても低い音が響いてきます。昼間ならまだ我慢できましたが、困ったのは夜でした。
日付が変わるころまで続くこともあり、寝ようとしても耳についてなかなか眠れません。
ある夜には、向かいに住む年配の男性が家の外へ出てきて、音のするほうを見ながら、
「やめろ、真夜中に何の音だ!」
と思わず声を漏らしていました。
それを見て、困っているのは私だけではないのだと初めて分かりました。
近所で話してみると、同じ声が出てきた
その後、近所の人と顔を合わせたときに騒音の話になりました。
「うちも聞こえてるよ」
「夜遅い日は、子どもが起きちゃうこともあって」
話してみると、何軒かが同じように困っていました。
ただ、近所付き合いもあるため、それぞれが感情的に苦情を言いに行くのは避けようという話になりました。
そこで、まずは状況を共有し、代表して数人が音のする家へお願いに行くことになったのです。
「昼間の音までやめてほしいということではないんです。夜だけでも、音を落としてもらえませんか」
相手を責めるのではなく、遅い時間まで音が聞こえて困っている家があることを伝えました。
その場ですぐに何かが変わったわけではありません。その後もしばらくは、夜になると音が聞こえる日がありました。
そのたびに近所で状況を確認しながら、必要なときには改めてお願いするようにしました。
ある夜から、音が聞こえなくなった
そんな日が続いたあと、ある夜のことです。
寝る支度をして布団に入ったところで、私はいつも聞こえていた音がしないことに気づきました。
翌朝、近所の人と会うと、向こうから言いました。
「昨日、静かだったよね」
その次の日も、そのまた次の日も、深夜まで響くような大きな音は聞こえてきませんでした。
お願いしたことがきっかけだったのか、ほかに何か事情があったのか、私には分かりません。
ただ、それまで眠る時間になると身構えていたので、静かな夜が戻ってきただけでほっとしました。
向かいの男性とも朝に顔を合わせると、「最近は静かになったな」と短く言葉を交わしました。
近所だからこそ、困ったことがあっても強くぶつかれば、その後の関係が難しくなることがあります。今回は一人で抱え込まず、同じように困っている人たちと状況を確認してから伝えたことで、大きな揉め事にならずに済んだのだと思います。
何も聞こえない夜が、以前より少しありがたく感じられるようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














