「その話、誰から聞きました?」親族の間で広がった身に覚えのない噂。だが、一人ずつ確かめた結果
自分の知らないところで、話が変わっていた
親族の集まりから帰ろうとしていたとき、一人の親族に呼び止められました。
「ちょっと聞きにくいんだけど……あの話、本当なの?」
聞かされたのは、僕についての噂でした。もともとの出来事とはかなり違う内容になっていて、思わず「そんな話になってるんですか」と聞き返してしまいました。
「僕も聞いただけなんだけどね」
そこで気になって尋ねました。
「その話、誰から聞きました?」
教えてもらったのは、普段からよく顔を合わせる親族の名前でした。悪意があるようには見えない人ですが、集まりでは誰かの話を少し大げさにして話すことがあります。
とはいえ、その一人から聞いただけで「この人が噂を広めた」と決めつけるのも違う気がしました。
そこで後日、同じ話を知っていそうな親族と話す機会があるたびに、僕はできるだけ普通の調子で確認しました。
「あの話、どこで聞きました?」
すると、不思議なくらい同じ名前が出てきました。直接その人から聞いた人もいれば、別の親族を通して聞いた人もいました。
話そのものを訂正して回るより、まず出どころを確かめたい。そう思った僕は、次の親族の集まりまで待つことにしました。
責めるより、やめてほしいことを伝えた
次の集まりの日。片づけが一段落し、人が少なくなったところで、僕はその人に声をかけました。
「少しだけいいですか」
二人になってから、僕は聞きました。
「僕のこと、何人かに話しました?」
相手はすぐには答えませんでした。少し間を置いてから、「まあ、話の流れでちょっとな」と返ってきました。
僕は、誰が何を言ったかまで細かく並べることはしませんでした。ただ、何人かに確認したことと、事実とは違う形で話が広がっていることだけを伝えました。
「怒ってるのか?」
「正直、いい気分はしません。でも、責めたいというより、もう僕の話を勝手に広げるのはやめてほしいです」
しばらく黙ったあと、その人は小さく息を吐きました。
「……悪かった。そんなに広がると思ってなかった」
僕も、それ以上は言いませんでした。
それからも親族の集まりでは普通に顔を合わせています。挨拶もしますし、一緒に片づけをすることもあります。ただ、僕自身は噂話が始まると、必要以上に加わらないようになりました。
少なくともあの日以降、僕について事実と違う話が親族から耳に入ってくることはありません。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














