「今度、お茶でもどうですか?」診察で気さくに話しかけてきた女性。だが、お茶の席で始まった話に違和感とは
診察のたびに、少しずつ距離が近くなった
熱がなかなか下がらず、近所の内科を受診したときのことです。
血圧を測ってくれた看護師さんは気さくな人で、待ち時間には家族のことや仕事のことなどを聞かれました。
体調が悪く気弱になっていたこともあり、私も聞かれるままに答えていました。
処方された薬が合わず、数日後にもう一度その内科を受診しました。
処置が終わって帰ろうとしたとき、前回と同じ看護師さんから声をかけられました。
「今度、お茶でもどうですか?」
患者と看護師が病院の外で会うことに少し戸惑い、「最近、仕事が忙しくて」と曖昧に返しました。
それで話は終わったと思っていたのですが、数日後、自宅のチャイムが鳴りました。
玄関を開けると、私服姿のその看護師さんが立っています。
「近くまで来たので、寄ってみたんです」
私は驚いて尋ねました。
「どうして、うちが分かったんですか?」
すると看護師さんは、受診時に住所を書いていたことを口にしました。
病院に住所を伝えていたことは分かっていましたが、それを使って自宅まで来られるとは思っていませんでした。
その場で強く断ることもできずにいると、「外のお店で少し話すだけだから」と何度も誘われました。
玄関先で話を続けるのも嫌で、一度だけならと喫茶店で会う約束をしてしまいました。
二人のはずが、席には知らない女性がいた
約束の日、指定された喫茶店へ向かいました。
二人で話すものだと思っていたのですが、席には看護師さんのほかに、見覚えのない年配の女性が座っていました。
「この方、私がいつもお世話になっている方で」
そう紹介されましたが、私はその女性が来るとは聞かされていません。
席に着いて間もなく、年配の女性が私に話しかけてきました。
「お仕事、大変なんですってね」
そこで私は引っかかりました。
仕事が忙しいという話は、内科で血圧を測ってもらったときに看護師さんへ話した内容だったからです。
その後も、「体がつらいときには心の状態も関係する」「一度、私たちの集まりに来てみない?」と話が続きました。
座ってから5分ほどで、私はようやく、お茶をするために呼ばれたのではなかったのだと気づきました。
「すみません。そういうお話なら帰ります」
看護師さんは慌てたように、「そんな大げさなものじゃないから」と引き止めました。
しかし、自宅まで来られたことも、病院で話した内容を知らない人に話されていたことも、私には受け入れられませんでした。
「今日はもう失礼します」
自分の飲み物代だけ支払い、そのまま店を出ました。
外へ出てからもしばらく落ち着きませんでした。病院で何気なく話したことが、まったく別の目的のために使われたように感じたからです。
それ以来、その看護師さんが自宅を訪ねてくることはありませんでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














