「多い日は1日に30件くらい来ています」寮の先輩から届き続けたメッセージ。相談後に決まった対応とは
親切だった先輩から、連絡が増えていった
大学に入って最初のひと月、私は学生寮の共有スペースによく通っていました。
友達を作るには、人が集まる場所へ行くのが一番だと思っていたからです。
長机の端で課題を広げていると、同じ学生寮の別棟に住む二学年上の男性の先輩が声をかけてくれるようになりました。
分からないところを教えてくれることもあり、最初は素直にありがたいと思っていました。
「明日もここに来るの?」
「たぶん、夕方には」
「じゃあ席、取っておくよ」
ところが、用意されている席はいつも先輩のすぐ隣でした。
そのうち、共有スペースに行かない日にも連絡が来るようになりました。
「今日は来ないの?」「今どこにいるの?」といったメッセージが少しずつ増えていったのです。
返事をしないでいると、さらに通知が続きました。
「返事、遅くない?」
「寝ていたので」
「起きてるなら、少し下まで来ない?」
夜中や明け方にも携帯が鳴るようになり、多い日には30件ほど届くこともありました。
ある晩には、私の住む棟まで先輩が来て、入口の近くから私を呼ぶ声が聞こえました。私は部屋から出ず、声が聞こえなくなるまでじっとしていました。
携帯の画面を持って、寮の事務室へ
翌朝、私は寮の事務室へ相談に行きました。
担当者の前で携帯を開き、届いていたメッセージと受信時刻を見せました。
「多い日は、1日に30件くらい来ています」
「部屋の近くまで来たこともありますか?」
「一昨日の夜に来ました。怖くて外には出ませんでした」
担当者は画面を確認しながら話を聞き、必要な内容を記録してくれました。
「状況は分かりました。こちらから本人にも確認します」
私はその言葉を聞いて、ようやく少し肩の力が抜けました。それまで、自分が気にしすぎているだけなのではないかと思うこともあったからです。
寮から先輩へ伝えられたこと
後日、担当者から連絡がありました。先輩本人にも事情を確認し、寮から厳重に注意したとのことでした。
さらに、私への個人的な連絡をやめること、私の住む棟へ用事なく立ち入らないことも伝えたそうです。
共有スペースについても、しばらく利用する時間が重ならないよう調整することになりました。
掲示板には、共有スペースの利用について、ほかの利用者が不安を感じるような行為を控えるよう注意書きも貼られました。
それから、先輩からのメッセージは来なくなりました。
数日後、私は久しぶりに共有スペースへ行きました。窓際の席に座り、携帯を机の上に置いて課題を始めます。
以前なら何度も光っていた画面は、その日は一度も光りませんでした。
最初は親切にしてもらっているだけだと思っていました。それでも、自分が怖いと感じるほど距離を詰められたときは、一人で抱え込まず、記録を残して相談してよかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














